「韓流」のけん引役は、やっぱり女性―。2008年に韓国を訪れた日本人のうち、女性の占める割合が初めて半数を超えたことが5日までに韓国観光公社などの集計で分かった。韓国のテレビドラマをきっかけにした「韓流」ブームが女性を中心に根強く続いていることをあらためて示している。
データをまとめた静岡県立大の小針進教授(韓国社会論)は「韓流だけでなく、グルメやエステといった要素が女性をひきつけた。韓国の対日意識の変化もあり、女性観光客の増加傾向はしばらく続くだろう」と話している。
韓国文化観光研究院によると、08年に韓国を訪れた日本人は約234万7000人。このうち女性が約117万9000人で、全体の約50・2%を占めた。
小針教授は「1980年代の韓国は『男性天国』というイメージ。飛行機に乗っても男性が圧倒的に多く、今とは隔世の感がある」と話す。80年代は韓国渡航者に占める女性の比率はわずか1割程度だった。