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2009年03月01日
企業決算 ]
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 2月27日、音楽・アニメ・ゲームなどのエンタテインメント企業マーベラスエンターテイメントは、平成21年3月期の通期連結業績予想を大幅に下方修正した。当初予想に較べて売上高を20%引き下げるほか、これまで黒字とされていた営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも赤字に転落する。
 連結予想は売上高が125億円から100億円に、営業利益2億6000万円は13億2000万円の赤字に、経常利益2億3000万円は13億4000万円の赤字に、当純利益1億4000万円は13億1000万円の赤字に引き下げられる。

 業績見通しの引き下げは、同日にコンテンツ資産の評価損8億9900万円と本社移転に伴う特別損失8500万円を計上したためである。コンテンツ資産の評価損は、ゲームソフトの企画・開発・販売を行なうデジタルコンテンツ事業で発生した。
 マーベラスによれば、海外で大型量販店の倒産や専門店の店舗閉鎖が相次いでおり、ゲームソフト市場が低迷している。その結果、年末商戦以降における受注数が大幅に減少しているという。また、国内でも主力シリーズ作品の追加受注が、見込みを大幅に下回った。さらに3月発売予定の国内タイトルが開発の遅れから発売延期となっていることも理由としている。
 マーベラスは、ゲームソフト事業でヨーロッパ市場での展開を強みとしている。平成20年3月期の全体売上の25%以上が海外からのもので、その大半がヨーロッパからだった。しかし、今回は欧米の経済不振が、逆に同社の業績に大きな影響を与えるかたちになった。

 こうした環境のなかマーベラスは、平成21年2月と3月発売予定タイトルの販売計画を見直し、その収支予測の結果から国内で2タイトル、欧州で3タイトル、北米で1タイトルの発売を来期へ延期することにした。これが売上高の予想を引き下げた。
 また、棚卸資産についても将来収支予測を評価し直し、コンテンツ資産に8億9900万円の評価損を計上する。より厳しい予測をたてることで一気に損失を落とし、見えない赤字を残さない方針となる。

 しかし、今期は連結純損失を計上することから、これまで予定していた1株625円の株式配当は行なわない。また、経営陣の報酬も10%から20%の幅で減額する方針である。
 さらに経費削減も行なう。経費削減の中には、同社のファンに関係するものもある。マーベラスは大型宣伝イベントへの出展と、海外でのミュージカル公演を当面中止するとしている。
 人気ブランドのイベント参加中止は、ファンにとっては残念ものになりそうだ。また、昨年同社は台湾と韓国で、ミュージカル『テニスの王子様』の公演を行い大きな話題を呼んだ。しかし、こちらも暫くお休みになりそうだ。

マーベラスエンターテイメント http://www.mmv.co.jp/

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posted by animeanime at 2009.03.01
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