事件・事故
「消費者の責任でない」 こんにゃくゼリー事故提訴
低カロリーや独特の食感で人気を呼ぶ一方、子どもや高齢者の死亡事故が相次いだこんにゃくゼリー。一歳だった息子を亡くし、三日、製造元の「マンナンライフ」などに損害賠償を求めて提訴した両親の代理人は「欠陥がある商品を販売した責任は重い」と、会社の姿勢を厳しく指摘した。
姫路市内で会見した原告代理人の土居由佳弁護士は、こんにゃくゼリーの危険性として、形状やかみ切りにくい弾力性などを挙げた。亡くなった男児がゼリーをのどに詰まらせた時、周囲には祖父母をはじめ大人三人がいたが、一瞬の出来事でのどに詰まったゼリーを取り除くことができなかったという。
商品の包装には、子どもや高齢者が食べないよう警告する表示があり、同社はこれを理由に、男児の両親の謝罪、賠償要求に応じてこなかったという。
ただ、スーパーなどの菓子売り場に置かれているケースが多く、土居弁護士は「幼児が食べることを想定して販売されている」と指摘。「にもかかわらず、責任を消費者に転嫁する姿勢は許せない。安全な製品でない限り、販売はやめるべき」と語気を強めた。
低カロリーのこんにゃく入りゼリーは一九九〇年代、健康ブームに乗って急成長。寒天や凝固剤で固めたゼリーに比べて溶けにくいため、のどに詰める事故が後を絶たず、消費者団体などが再三、メーカーに商品の根本的な改善を求めている。主婦連合会(東京都)の佐野真理子事務局長は「スプーンで食べる形状にしたり、弾力性を変えたりする必要がある」と話している。(山岸洋介)
(3/4 09:45)
事件・事故
- 加古川の病院長襲撃、殺人未遂容疑で無職の男逮捕(3/5 21:24)
- 自宅に赤ちゃんの遺体 死体遺棄容疑で母親逮捕(3/5 23:31)
- 10人分の労災資料紛失 加古川労基署が被害届(3/5 21:59)
- 運転士自殺、労災認めず JR西の日勤教育 神戸地裁(3/5 19:16)
- 県内初、ピンク色覚せい剤押収 川西署(3/5 14:33)
- 作業車転倒、ゴンドラの2作業員転落死 姫路の遊園地(3/5 13:33)
- 車にはねられ母子3人重軽傷 神戸・須磨(3/4 12:00)
- 職務質問され逃走 公務執行妨害容疑で少年逮捕(3/4 12:02)
- 20万円振り込め詐欺 女性会社員が被害(3/4 12:06)
- 民家2階焼く 男性が軽いやけど 西宮(3/4 12:07)