公設第1秘書の逮捕を受けて4日、記者会見に臨んだ民主党の小沢一郎代表。捜査を「不公正」と言い切った野党第1党のトップに、中国地方の街頭では批判と擁護が交錯した。政界全体への嘆きも聞こえてきた。
真っ向から違法性を否定した小沢代表に対し、福山市の川上穣さん(67)は「逮捕事実を重く受け止めるべきだ」。広島市安佐南区の無職岩崎寿一さん(75)は「資料提示がなく残念。疑惑を晴らす必要がある」と厳しい。
進退問題への意見が相次いだ。廿日市市の会社員渋谷泉さん(53)は「小沢代表が何を言おうが、国民の疑念はぬぐえない」と辞任を求めた。東広島市の広島大法学部2年片岡裕貴さん(20)は、民主党内にある「国策捜査」との見方について「問題を自民党に転嫁しているようで不快」と辞任論を支持した。
これに対し、周南市の会社員尾崎哲哉さん(35)は辞任の必要性を否定し「本人の逮捕ではなく、秘書も容疑段階。衆院選での投票に影響はない」。福山市の会社員田坂夏希さん(25)は「疑惑をきっぱり否定できるのは、違法性がないことへの自信では」とみる。
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