秋田県大館市の県立大館高校で昨年９月、芸術部顧問の男性教諭（５１）が、３年生の女子部員（１８）にメイド服姿になることを強要し、別の女子生徒に撮影させていたことが分かった。教頭に事情を聴いた。

　−−なぜメイド服

　「写真展に出すポートレートを部員同士で撮り合っているうち、先生が『メイド姿はどうか』と提案したそうです」

　−−先生の趣味？

　「メイドといってもアキバ系ではありません！！　スカートにヒラヒラもついてないし、昔ながらの喫茶店のウエートレス風。卒業した生徒に頼まれて先生が通販で購入したものだそうです」

　−−でも、強要はいけない

　「生徒はシャイなコでね。一度は了承したものの、家族に相談して反対されたため、２日後に先生に断ったんです。それを思い直すよう他の生徒が説得する中で、先生も『（メイド服を着ないと）単位やらないよ』とポロッと言ってしまったそうで…」

　−−認識が甘いのでは

　「先生は冗談のつもりで、生徒も受け流してくれるだろうと思って言ったそうです。すでに先生は３カ月間、部の顧問からはずして、学校側の処分はすませました」

　−−処分はそれだけ

　「１月から復帰してますが、この件は教育委員会にも報告しており、今はその処分待ちです」

　−−その後、生徒は

　「ご両親にも謝罪に伺ったんですが、本人はショックだったようで、顧問が復帰した後も『指導は受けられない』と自主活動している状態です」