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【群馬】

『再調査せず』と回答書 県教委 県立高生自殺 父親、不信感あらわ

2009年3月3日

 二〇〇七年末に県西部にある県立高二年の男子生徒=当時(17)=がいじめを訴える作文を残して自殺した問題で、県教育委員会の再調査を求めていた両親の自宅に二日、再調査をしない決定をしたとの県教委の回答書が届いた。父親は「近く文部科学大臣あてに、県教委の不誠実な対応を訴える文書を送付したい」と憤っている。

 この問題をめぐっては両親が昨年七月、県教委の当初の調査が不十分として再調査を要請。同月、前橋地方法務局に人権侵犯の調査も申告した。

 今年一月に出た人権侵犯の調査結果は「不明確」だったが、同法務局は高校に、規定に基づく「啓発」を実施した。

 県教委の回答書は「法務局の決定は県教委の調査結果と同様と認識しており、あらためて調査することはしない」としている。

 父親は「法務局の調査結果は人権上外部で知ることはできないのに、それを理由に県教委が再調査しないのは納得できない。福島金夫教育長は二月の会見で『(二月十七日の)県議会開会前に回答を出す』と表明したが、遅れた」と県教委の対応に不信感を募らせている。

  (菅原洋)

 

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