蕨市議会は3日、同市在住のフィリピン人、カルデロン・アランさん(36)一家が東京入国管理局から強制退去を命じられている問題で、「一家の在留特別許可を求める意見書」を全会一致で可決した。
アランさんと妻サラさん(38)は92、93年にそれぞれ他人名義旅券で入国。長女ノリコさん(13)は日本で生まれ育ったが、東京入国管理局は「9日までに家族全員か、娘を残し帰国するか決めなければ強制収容する」と通告していた。
同市議会は議員18人全員が賛同者となり、意見書を提出した。意見書では「蕨市内で学ぶノリコさんの成長と学習を保障する見地から、一家の在留特別許可を求める」としている。【鴇沢哲雄】
毎日新聞 2009年3月4日 地方版