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卸売市場での火災、不況のさなかの被災に関係者は落胆/相模原
「市民の台所」として市内の飲食店や小売業者が業務用食材などを買い求めていた相模原綜合卸売市場(相模原市東淵野辺四丁目)で四日夜に起きた火災は、同市場の約千平方メートルのH棟が全焼し、市場関係者に落胆の色が濃くにじんだ。不況のさなかの被災に「再建できるのか」との声も漏れた。
火災は四日午後十時五十分ごろ発生し、店舗兼事務所を兼ねた同棟が全焼した。
場長によると、同棟は二階には市場事務所や民主党県第14区総支部や県議会議員事務所など五つ事務所、一階には鮮魚店など八店が入居。四日は市場の定休日で、一階の食料品店では翌日の仕事に備えて女性従業員(63)が店舗内で仮眠していた。「パチパチとした音で目覚めたら、壁が燃えていた。火勢が強く、靴も履かずに夢中で外へ飛び出した」などと振り返る。
この建物で鮮魚店を営む男性(57)によると、建物は少なくとも築三十年は経過しているという。男性は「店舗が密集しているので火の気には注意していたが、残念。魚を保管していたので手痛い損害」と落胆した表情で話した。
鮮魚を仕入れている料理店の男性店主(33)は、「五日の分の食材は別な市場などで賄い、今後もそれが続くだろう。早く復旧してほしい」と話す。
事務所が焼けた本村賢太郎県議は次期衆議院選挙への立候補を表明している。出火当時、現場の事務所で選挙準備の作業などに当たっていた男性秘書(35)は「後援会の名簿など書類は別な場所に予備を保管しているので無事だったが、最近の書類などは無くなってしまった。影響は大きい」と話した。
現場は、JR横浜線古淵駅から約六百メートル離れた住宅と店舗が並ぶ一角。
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