大分市は、中心市街地の歩行者通行量調査(昨年十一月実施)の結果をまとめた。土曜、日曜日の週末の通行量は三十一万八千二百八十七人で前回調査(二〇〇六年)を2・6%下回った。昨年七月に認定された市中心市街地活性化基本計画では、一二年までに、〇四年水準(三十五万人)まで回復させることを目標に掲げているが、厳しい状況が明らかになった。
市は、一九六五年から隔年で調査を実施。活性化基本計画を検証する際の基礎資料にするため、本年度から五年間は毎年調べる。調査は昨年十一月十四―十六日の三日間、午前十一時から午後七時まで中心市街地の三十三カ所で実施した。
▽十四日(金曜)は十四万九千二百六十六人で前回から4・4%減。▽十五日(土曜)は、十六万一千七百五十二人で同0・6%減。▽十六日(日曜)は十五万六千五百三十五人で同4・6%減。▽三日間合計では、四十六万七千五百五十三人で同3・2%減。二〇〇〇年(六十五万九千六百八十八人)と比べると29・1%減っている。
活性化基本計画では「まちなかで過ごすライフスタイルを提案するまち創出」を目指し、「まちなか滞留時間」を一つの指標にしている。三時間以上過ごす人の割合を一二年までに40%(二〇〇〇年水準)に戻すことを目標にしているが、今回の調査結果は36%で、前回より1・4ポイント低下した。
中畑修・市都市計画課長は「通行量の減少は土曜日に雨が降った影響もある。ただ、調査した土曜日は、まちなか市場(若草公園)や商店街でコンサートのハニカムステージが開催された日で、それらが通行量の減少を食い止めた“効果”も見えてきた」と評価している。
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