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第3回 筑紫哲也NEWS23キャスター 進藤晶子
キャスター
進藤晶子
筑紫哲也さま
わたしが『NEWS23』を卒業したのが10年前。その後、退社・結婚・出産を経験し、新米ママ歴もまもなく2年目に入ります。
番組から、そして会社から離れても、筑紫さんとご家族の皆様には、人生の節目節目にあたたかいアドバイスをいただいてまいりました。このように長くお力添えいただけるのも『NEWS23』にもらったありがたいご縁と感謝しております。
妊娠5カ月の安定期に入ったことをきっかけに筑紫さんにご報告にうかがった折、ある本のコピーを下さいましたね。あの時ご伝授いただいた『子育ての心得』は、これまでの日々で忘れることはありませんでした。
「子供は“おんぶ”で育てるのがいい。親と同じ目線でいろいろな物を見ることが、脳の刺激になるからね」。
出産後、おんぶ紐は我が家の必需品でした。家事をするのにも寝かしつけるのにも、おんぶ紐は欠かせません。掃除機の轟音を子守唄に眠りにつき、食材を調理している手元を興味深そうに覗き込んでいた我が子は今、「ブンブンするの~」と言って掃除機にしがみついたり、おままごと遊びに夢中になっています。
「テレビは幼児期には見せないほうがいい」。
この助言は・・・なかなか実行に移せません。恥ずかしながら、朝の子供番組のヘビーウォッチャーで、母子で踊ったり歌ったりしている始末です。何度か“テレビ断ち”を試みたのですが継続することができませんでした。まったくお恥ずかしい限りです。
「父親は不在がちなもの。たまの休日には、特別なところへ連れて行くのではなく、共同作業をするのがいい。キャッチボールでも、日曜大工でも」。
自分の反省も込めてね、とおっしゃった筑紫さんの照れたような笑顔が忘れられません。
こちらも早速、我が家の新米パパに伝えました。彼もほとんど自宅に帰ることができない仕事です。いまはまだ幼い我が子ですが、今後の成長とともにこの言葉はますます重みを増してゆくことと思います。
いただいたアドバイスを噛みしめながら、いつの日か、筑紫ファミリーのような結びつきの確かなチームとなれるよう、日々精進してまいります。
筑紫さんには見守らねばならないことがたくさんおありになると思いますが、ちょっぴりで結構です。たまに我が家の様子も覗いてやってくださいね。わたしも折にふれて良いご報告ができるように、これからも力を尽くしてまります。
進藤晶子