2009年3月5日21時19分
修正液を日本で初めて開発した文具メーカー、丸十化成(兵庫県市川町)が5日、自己破産の申請準備に入った。昨年秋からの景気悪化で主力の修正液の販売が落ち込み、資金繰りが悪化した。民間調査会社の帝国データバンク神戸支店によると、負債総額は約4億9500万円。
丸十化成は1930年代に創業。戦前、万年筆のインク消しを考案し、60年代には国産初の修正液「ミスノン」を開発した。修正液のトップメーカーだったが、修正テープなどの台頭もあって近年は業績が悪化。化粧品メーカーなどの支援を受けたが再建に至らず、今年2月から事業を停止していた。