年収１０億円以上が１１人、３億円以上が１４９人。アメリカの証券大手の幹部らが、経営悪化による吸収合併と公的支援の裏で、巨額の報酬を得ていたことが明らかになりました。

　アメリカのウォールストリートジャーナル紙は４日、経営が悪化し、今年１月にバンク・オブ・アメリカに吸収合併された証券大手、メリルリンチの幹部社員の昨年の報酬について、関係者の話として詳細に報じました。

　それによりますと、４５歳の幹部の１人が３３８０万ドル、およそ３４億円の報酬を得ていた他、年収およそ１０億円以上が１１人、そして３億円以上の報酬を得ていた社員が１４９人以上いたとしています。

　報酬は現金と株式の合計のため、合併前の株価急落で価値が目減りしている可能性が高いとしていますが、メリルリンチを統合したバンク・オブ・アメリカには総額４５０億ドルの公的資金が注入されているため、納税者からの批判が高まりそうです。（05日09:56）