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日米両政府、天皇陛下のハワイ訪問を検討=共同通信

 米国と日本が過去の歴史をめぐる「最後の壁」を乗り越えようとしている。共同通信は今月1日、天皇陛下が今年7月に米ハワイ州を訪問することについて、日米両国政府が検討していることを、ワシントン発で報じた。

 ハワイは1941年12月8日、日本が米国に対し太平洋戦争を仕掛けるきっかけとなった真珠湾攻撃の舞台だ。当時、米軍兵士や民間人約2400人が犠牲となり、米国に大きな衝撃を与えたことから、ハワイは日系人が多い地域であるにもかかわらず、日本の首相ですら訪れたことがなかった。当時のルーズベルト大統領が日本への反撃を訴えた「Remember Pearl Harbor(真珠湾を忘れるな)」というスローガンは、2001年9月11日の同時多発テロ事件の直後、反テロリズムを訴えるスローガンとしてよみがえるほど、米国人にとっては象徴的なフレーズになっている。

 共同通信によると、日米両国政府は今年7月、天皇陛下がカナダを公式訪問する際、日本へ戻る途中でハワイに立ち寄る案を検討しているという。過去の歴史に対する反省や遺憾の意を表すことになるとみられるが、その内容や程度については現在両国が調整中だという。なお、天皇陛下のハワイ訪問が実現した場合、第2次大戦末期に米軍が原爆を投下した広島市と長崎市へのオバマ米大統領の訪問も実現する可能性が高いとされている。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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