玉野市の田井新港には玉野地区防火協会の会員や岡山県、玉野市の担当者など総勢43人が集まり、道行くドライバーに山火事予防の啓発用チラシやティッシュペーパーを配りました。玉野市では去年1年間で31件の火災が発生していますが、山火事は1件もありませんでした。山火事発生ゼロは、昭和28年に記録をとり始めて以来、初めてのことです。玉野市消防本部では毎年3月と4月の2カ月間を山火事防止強化月間と定め、街頭啓発や広報活動に力を入れており、地道な取り組みの成果が出たと「山火事ゼロ」達成に沸いています。今年も発生ゼロを目指し、「山火事の玉野」という汚名を撤回できるようさらに力を入れたいとしています。玉野市消防本部では春の火災予防運動期間中に広報車で市内を周り市民に防火を呼びかけるほか、パトロールや監視体制を強化することにしています。
総社市東公民館では、小学生たちに地域に伝わる昔ながらの遊びを体験してもらおうと、毎年体験会を開いています。これまでは3年生を対象に開いていましたが、今年は生活科の授業で地域の文化財の見学など昔の文化について学んでいる2年生が参加しました。児童たちは総社市に伝わる伝説や昔話などを聞いた後、竹の筒に濡らしたティッシュなど紙を詰め、空気圧を使って飛ばす紙玉てっぽうや竹とんぼなど、昔ながらの遊びに挑戦しました。児童たちは昔遊びの先生役を務めた地域の高齢者たちからより遠くへ飛ばすための秘訣などを聞きながら、目を輝かせて楽しんでいました。児童たちはテレビゲームとは違う、手作りのおもちゃで遊ぶ楽しさを体験していました。
兜山窯は酒津焼二代目の岡本蕭一さんが、昭和10年に倉敷市酒津に登り窯を築いたのが始まりです。岡本達弥さんは、蕭一さんの孫にあたり、平成9年から兜山窯の後継者として作陶に励んでいます。会場には、茶碗や花入れなどおよそ150点の新作が並んでいます。特に今回は花びらをモチーフにした皿や、形を整えた作品を掘り込み鉄分の量が異なる土を埋め込んで仕上げる「象嵌」という手法に初めて取り組むなど達弥さんの作品は、伝統を踏まえながらも現代の生活様式にマッチする新しい感覚が取り入れられています。「兜山窯岡本達弥作陶展」は、8日(日)まで倉敷市日の出町の画廊・丸山で開かれています。