WBC:宿敵・日本を大解剖!投手陣編(中)
◆日本のエース、ダルビッシュ
球威や試合運びなど、あらゆる面で松坂に劣らない。制球力ではむしろ上回る。初戦となる5日の中国戦での登板が有力だが、一部では韓国戦での登板を予想する見方もある。昨シーズンは日本ハムで16勝4敗、防御率1.88を記録した。
-球威と投球分析
球種は多彩でバッターのヒザをかする低いストレートが強みだ。時速152キロのストレートに勢いがつけば、簡単には攻略できないだろう。
昨シーズンは直球、カーブ、スライダーを多く投げた。スライダーは時速140キロ台が出て威力もある。特に内角責めには要注意だ。スピードのある球が逆回転するため、打つのはさらに難しくなる。
勝負のパターンとしては、最初に速球、後半はスピードを抑えた変化球を数多く投げる。全体的に勝負は早く攻撃的だ。カーブは落差が大きい。
ただピンチのときに動揺しやすいという欠点がある。また、球威はあるが真ん中に集まる傾向もある。昨シーズンの被安打率は左が0.187、右が0.204だった。
-現在のコンディション
まずは昨年の北京五輪に注目だ。予選のキューバ戦では4回4失点とさえなかった。韓国戦での先発も予想されたが、結局は出場しなかった。当時、星野監督は「パワーのある韓国のバッターには失投が命取りになる」として登板させなかったという。それだけ国際大会に弱いという欠点がある。
先月24日に行われたオーストラリアとの練習試合でも調子は良くなかった。何よりもコントロールが非常に悪かった。ストレートは時速150キロ台も出たが、鋭さはなかった。カーブのコントロールもひどかった。WBCの公式球は投手にとってやや滑りやすいため、適応に苦しんでいるようだ。試合では1回と3分の2で42球を投げ、1点を奪われた。28日の西武戦ではストレートを中心に投げ込んだが、やはりコントロールがさえなかった。
-攻略のポイント
28日の西武戦を振り返ってみよう。試合でバッターはダルビッシュのストレートを狙い、結果は西武にとって満足のいくものだった。やはり攻略のポイントはストレートだろう。
また、先に説明したように内角攻めが得意だ。そのためベースに覆いかぶさって内角での勝負にプレッシャーを与えるのも効果的だろう。そうしながら外角を狙うのだ。またボールが軽いため、金泰均、李大浩(イ・デホ)、秋信守(チュ・シンス)らによる長打も期待できる。李鍾旭(イ・ジョンウク)、高永民(コ・ヨンミン)、鄭根宇(チョン・グンウ)らがかき回すことができれば、ダルビッシュにとっては大きな負担になるだろう。
シン・ボスン記者
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