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WBC:宿敵・日本を大解剖!投手陣編(上)

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕(5日)が目前に迫った。韓国は第1ラウンドで日本、台湾、中国と対戦し、第2ラウンドへのチケットを争う。与えられたチケットは2枚だ。

 国民の関心はやはり宿敵・日本との対決だ。台湾は伏兵だが、誰が何と言っても日本戦の結果が最大の関心事だ。

 そこで本紙は代表コーチ陣、選手、日本語版韓国プロ野球ガイドの著者兼本紙コラムニストの室井昌也氏ら日本人記者、さらに日本野球の専門家による分析や情報などを交えて、「日本解剖Xファイル」を作成した。日本の主力投手と打者の現在の状況を2回に分けて詳しく紹介する。

◆レッドソックスのエース、松坂

 7日に行われる韓国戦の先発が予想される投手だ。昨年ボストン・レッドソックスで18勝3敗、防御率2.90という成績が目を引く。時速150キロ台の速球とバラエティーある変化球が武器だ。

-球威と投球分析

 非常に攻撃的だ。三振を奪う能力も優れている。昨シーズン、メジャーでは9イニング当たり8.3個の三振を奪った。ストレートは時速146キロから150キロ台。それ以外にもツーシーム、スライダー、フォークボール、カーブ、カットボールなど、多彩な変化球を駆使する。

 昨シーズンのパターンを見ると、左バッターには外角、右バッターには内角のツーシームを得意としていた。また見逃しの三振が多い点にも注目だ。カウントが有利な場面ではすぐに勝負に出てくる。

 被安打率は左打者の場合0.225、右には0.195だ。どちらかというと左にやや弱い。

-現在のコンディション

 先月25日に行われたオーストラリアとの練習試合は注目だ。この試合では1回と3分の1(38球)を投げ、5安打2三振。球数が多いのはコントロールが安定していないからだ。とりわけストレートに問題が多く、コントロールだけでなくスピードも物足りなかった。1日に行われた巨人との試合では、平均球速が140キロを超えなかった。そのため強化試合ではスライダーなどの変化球が比較的多かった。今のコンディションなら150キロ台の速球を投げるのは難しいだろう。

-攻略のポイント

 ストライクゾーンを狭くとらえる必要がある。コントロールがよくないボールをあえて追い掛けて打つ必要はない。WBCは1試合に70球と球数に制限があるため、多く投げさせるほど有利だ。

 球種も絞る必要がある。オーストラリア戦で打たれた5本のヒットはすべてストレートだった。球威のないストレートが集中的な狙い目ということだ。金泰均(キム・テギュン)も「昨シーズンの試合を見ると、変化球が非常に良くなっている。やはりストレートが狙い目だろう」と分析している。

 しかしストレートが本調子ではないとはいえ、打つポイントはやや前に置く必要がある。球速が非常にバラエティーに富んでいるため、振り遅れてはならない。また、セットポジションからのモーションが遅い点もチェックだ。平均1.4秒以上かかる。そのため走者が出た場合の動きに注目だ。金寅植(キム・インシク)監督は「血の気も多いため、一気に崩れる傾向がある。ランナーの動きで気を散らせるのが効果的だろう」と指摘している。

シン・ボスン記者

【ニュース特集】第2回ワールド・ベースボール・クラシック

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

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