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韓国、世界シェア1位が127品目(下)

機先を制して大成功

◆不況期ほど投資が重要

 専門家はトップ企業を目指すならば、「不況期こそ投資しろ」と強調する。例えば、インテルは00年代初めにITバブルがはじけ、不況が襲った際、売上高に占める開発費の比率を00年の11.6%から02年には15.1%に高めた。それにより、ライバル企業との格差が開き、トップシェア企業としての地歩を固めた。

 日本のアサヒビールは80年代後半の円高と不況で市場シェアが10%以下に落ち込んだ。同社の選択は消費者が望む新製品開発だった。その結果、「スーパードライ」という日本のビール市場で過去最高のヒット商品を生んだ。アサヒは01年にキリンビールを抜き、シェア1位の座を奪還した。

 LG経済研究院のト・ウンジン責任研究員は「未来に対するビジョンを具体化した企業ほど順調な道を歩む。不況などでいくら困難な状況でも投資をためらってはならない」と強調した。

 企業経営者は社会的インフラによる支援も重要だと指摘する。USB無線データモデム最大手シモテックのチェ・ヨンホ首席部長は、「起業しやすい環境を整えるため、政府の規制緩和と韓国社会にまだ残っている企業人に対する敵対的雰囲気を変えなければならない」との意見だ。そうなってこそ、世界市場を開拓しようとする挑戦的な起業家精神を旺盛に発揮できるようになるからだ。

ホ・ギョンオプ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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