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韓国、世界シェア1位が127品目(中)

機先を制して大成功

◆他社に先んじた投資が秘訣

 世界トップシェア製品を作り出した企業人は「ライバル企業より先に準備し、一歩先に投資を行うのが成功の秘訣(ひけつ)だ」と話す。オンラインゲーム『リネージュ』で知られるNCソフトの金沢辰(キム・テクジン)社長は、「90年代後半に超高速インターネットが全国に敷かれるや、このインフラを生かして多くの人が同時にゲームを楽しむというのはどうか」と思い立ち、新しい環境にマッチしたゲームスタイルに集中投資したおかげだ」と振り返った。同社は今年、輸出だけで約2350億ウォン(約150億円)の売り上げを予想している。

 石油試掘設備のドリルシップで世界首位に立つサムスン重工業の金澄完(キム・ジンワン)副会長は、「90年代中盤からほかの造船所が関心を見せなかったドリルシップにこだわり、技術を蓄積してきたことでトップに立てた」と語った。

サムスン電子のメモリー半導体

 技術開発では遅れたが、すき間市場に参入し、世界シェアトップの座を手にした例も多い。ウェルクロンのイ・ヨンギュ社長は「頭髪の100分の1より細い繊維の技術は日本より進んでいる。市場は欧州が大きい。汚染除去用に使用される極細繊維ワイパーというすき間市場に集中することで、日欧の製品に打ち勝った」と話した。

 これら企業は最近のウォン安による輸出競争力向上が市場シェア拡大の好機とみて、攻撃的な投資を行っている。

 中小企業モアテックは、デスクトップパソコンに使われるステッピングモーター(精密制御用モーター)市場で日本電産サンキョーなど日本企業に打ち勝った。キム・ソンホ常務は「円高をうまく利用すれば、日本企業に打ち勝ち、ノートパソコン用モーター市場でシェア1位に躍進することも可能だ」と話した。

LGディスプレーの52インチ壁掛けテレビ用TFT液晶パネル

ホ・ギョンオプ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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