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韓国、世界シェア1位が127品目(上)

機先を制して大成功

 風力発電機のタワーフランジと呼ばれる部品を生産するピョンサンのシン・ドンス代表は世界シェアトップを走る実業家だ。今年は売り上げを30%伸ばし、世界最大の風力発電機部品会社に飛躍するのが夢だ。同社は2000年代初めには平凡な造船資材メーカーだった。

 シン代表は「新エネルギー産業と再生エネルギー産業がまだ胎動期だったころに訪欧し、市場拡大の可能性を確信した。韓国企業で初めて風力発電機部品の生産ラインを導入した」と説明した。

現代重工業がキューバのレグラ地区に建設した移動式発電所

 アモテックは携帯電話のような情報技術(IT)機器の静電気防止部品「チップバリスター」で世界1位(シェア30%)の企業だ。キム・ビョンギュ社長は「パソコン部品を生産していたが、1990年代後半にチップバリスターを新たな事業分野と定め、5年間にわたり研究開発に没頭したことが勝負を分けた」と話した。

 ライバル企業より一歩早く投資を行い、急成長を続けているピョンサンやアモテックのような企業は、世界不況をむしろ売り上げとシェアを伸ばすチャンスとして生かしている。現在、韓国の世界シェア1位品目は127品目(知識経済部調べ)。さらにシェア5位圏内でトップシェアを目指している品目は470品目に達する。

 この中にはサムスン電子、LG電子、現代重工業などの大企業のほか、中小企業の製品も多い。バイク用ヘルメットで世界首位のホンジンHJCや極細繊維ワイパーのウェルクロン、サイクルシューズのナヌックス、デジタル・インクジェット印刷機器のDGIなどが代表的だ。知識経済部貿易振興課のシム・サンヒョプ事務官は、「把握できていない世界トップシェア企業ははるかに多いはずだ」と話した。

ソンジン・ジオテックが製造した精油塔(原油の比重差を利用し、さまざまな石油製品を生産する設備)

ホ・ギョンオプ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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