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LED開発で世界をリード、ソウル半導体(下)

明日を照らす特許5000件

 ソウル半導体は過去15年にわたり、業績を伸ばし続けてきた。99年に売上高100億ウォンを達成した後、00年に300億ウォン、02年に1000億ウォン、07年には2500億ウォンと右肩上がりで成長。営業利益率も常に二けた台を守ってきた。

 さらに驚くべきことは、毎年売上高の10%を研究開発(R&D)につぎ込んでいることだ。韓国屈指の大企業でも研究開発支出が売上高の2-3%にすぎないことを考えると、大変な規模であることが分かる。

 その結果、ソウル半導体は5000件を超える特許を保有している。マーケティング担当のチョン・セウク常務は「小さな企業が生き残る道は結局、技術力しかない。LED分野だけに10年以上にわたる集中投資を行った結果、海外の競合メーカーよりもはるかに多彩な製品で顧客の要求に応えられるようになった」と胸を張った。こうした技術力のおかげで、大企業向けの下請け納品に依存する他社とは異なり、ソウル半導体は自社ブランドによる輸出が売上高の40%を占める。

 LEDが平面テレビ、携帯電話端末、ノートパソコン、自動車など市場規模が大きい産業分野に応用範囲を広げている点も、ソウル半導体には追い風となっている。

 代表的なのが、サムスン電子とLG電子が今年から本格的に発売したLEDテレビだ。42インチのLEDテレビには1台当たり約1500個のLEDが使われる。その上、世界的な環境配慮の流れで、米国、オーストラリアなど先進国が水銀などの汚染物質を出す蛍光灯、白熱灯に対する環境規制を本格化していることも好材料だ。

 チョン常務は「LED市場はまだ幕が上がったばかり。世界市場は今後驚くほど膨らみ、わが社もさらに急速な成長を見込める」と自信を見せた。

安山(京畿道)=趙亨来(チョ・ヒョンレ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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