LED開発で世界をリード、ソウル半導体(上)
明日を照らす特許5000件
京畿道安山工業団地にあるソウル半導体の工場玄関には大きな看板が一つ掛けられており、そこにはこんなスローガンが書かれている。
「過去100年間はエジソンの電球が照らしてきたが、今後100年間は『アクリッチ』が照らす」
大企業役員出身のチョン・デヨン副社長は「1年前に面接に訪れた際、この看板に惚れて転職を決心した」と話した。
アクリッチとは、ソウル半導体が世界で初めて開発した交流電源用発光ダイオード(LED)だ。ノートパソコンやテレビ、蛍光灯などあらゆる電子製品は、交流を直流に変換するためにコンバーターを使用しなければならないが、アクリッチは交流電源をそのまま使用でき、エネルギー効率が極めて高い。チョン副社長は「アクリッチを開発後、『世界的企業』という修飾語が付いた」と話した。米経済誌のフォーブス、ビジネスウィークは同社を「アジア最高の有望企業」と位置付け、欧州の電子専門誌エレクトロニックはアクリッチを「最優秀製品賞」に選んだ。
記者は3日午前、防じん服に着替え、微細粉じんを取り除くエアルームを通り、工場内部に入った。短い周期の機械音を休みなく上げる半導体設備が、三つのブロックに分かれた工場内を埋め尽くしている。お盆のような設備からアワ粒ほどの白い粒子が出てくるのを見て、「不純物を取り除いているのか」と尋ねると、案内役の社員は「不純物ではなく、あれが光を発するLEDだ」と言って笑った。同社員は「この会社に15年勤めているが、これほど忙しいことはこれまでなかった。忙しくても会社がうまくいけば自負心が生まれる」と話した。
ソウル半導体は現在、2交代で工場稼働率が100%に達するほど受注が相次いでいる。過去2カ月の売り上げは前年同期に比べ50%伸びた。他社がワークシェアリングを心配しているのとは対照的に、同社では人手が足りず、最近は経験者採用を行っている。5月には新入社員も採用する計画だ。国内外の企業から役員クラスの専門家のスカウトも進めている。
チョン副社長は「名実共にグローバル企業として成長するため、システムを構築しているところだ。現在の増収ペースならば、2010年には売上高1兆3000億ウォン(約840億円)で世界トップ3入りを余裕で果たせる」と述べた。
- これが韓国を照らす光だ。100年前に白熱電球を発明したエジソンがLEDを見たならば何と言うだろうか。京畿道安山市のソウル半導体は、エジソンをあっと驚かす「未来の光」に向かって走り続けている。生産ラインで女性従業員がLED完成品を上下に振ると、美しい光の残像がカメラに鮮明にとらえられた。/写真=チェ・スンウ記者
安山(京畿道)=趙亨来(チョ・ヒョンレ)記者
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