「バイクで「脳トレ」　川島教授お墨付き」の記事詳細：イザ！

　「二輪車を運転すると脳が活性化できる」。こんな研究成果をヤマハ発動機と、「脳トレ」で有名な東北大学の川島隆太教授の研究グループが４日、発表した。

　研究グループの実験では、頭部に脳機能を測定する機器を装着し、日常生活で二輪車に乗る人と、乗らない人の脳に与える影響を比較した。その結果、実験開始前と、２カ月後のそれぞれの脳の認知機能を検査したところ、二輪車を常用する人は、常用しない人よりも記憶力や空間処理力などを調べる検査で得点がアップするなど、さまざまな脳機能が向上したことが分かった。

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記事本文の続き　特に向上が著しかったのが、思考力や記憶、集中力をつかさどる大脳の「前頭前野」と呼ばれる部分。この部分は２０歳以降、加齢とともに機能が低下するが、二輪車を運転することで「機能低下を緩やかにする、もしくは持ち上げる効果があり、脳年齢が若返ったことを実証できた」（川島教授）という。

　この結果について、自らも二輪車を運転する川島教授は「二輪車はバランスをとりながら操作することが必要。車などより高い緊張感を持ちながら情報処理を行うので、脳の働きがより活性化する」と説明。さらに「脳年齢を若く保ち、豊かに年をとるための最高の移動手段」と、二輪車メーカーにエールを送った。

　この研究は、多くのユーザーから「二輪車を運転すると若返った気分になる」という意見が寄せられたことをきっかけにスタート。

　二輪車と若返りの因果関係を科学的に証明できれば、低迷する二輪車市場の活性化につながるとみて、ヤマ発側から東北大に打診して実現した。