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原告側「最後の務め」 大阪空襲訴訟第1回口頭弁論
先の大戦で約1万5000人が死亡したとされる昭和20年の「大阪大空襲」などの被災者と遺族計18人が、国に損害賠償と謝罪を求めた訴訟の第1回口頭弁論が4日、大阪地裁(大島真一裁判長)であった。原告の安野輝子さん(69)が「裁判は生かされた私にできる最後の務め」などと意見陳述。国側は「戦争損害は国民が等しく受忍しなければならないものだ」として請求棄却を求めた。
この日、法廷の証言台に立った安野さんは「6歳の時、空襲で左足のひざから下を失い、人生は我慢とあきらめの繰り返しだった。戦争をなくすためにも空襲を引き起こす原因をつくった国に謝罪させ、補償させなければならない」と訴えた。