06年3月、国民は野球のおかげで幸せだった。第1回ワールドベースボールクラシック(WBC)に出場した韓国代表チームは、日本の東京ドームで「アジアの盟主」を自任する日本を下し、3戦全勝で、米アナハイムで行われるベスト8に勝ち進んだ。韓国は、本選で大リーガーが勢ぞろいの「野球宗主国」の米国を倒す奇跡を演出した上、再び出くわした日本をも下し、4強神話を書いた。
韓国野球が再び乗り出す。経済危機で、気を落としている国民に嬉しいニュースを届けるという決意に満ちている。
状況は前大会より良くない。李承Y(イ・スンヨプ、巨人)、朴賛浩(パク・チャンホ、フィラデルフィア)ら、代表チームをリードしていた海外派が、大勢抜けている。最終エントリーで残った大リーガーは秋信守(チュ・シンス、クリーブランド)だけだ。
1回大会で対戦運のおかげで優勝した日本は、昨年、北京五輪で韓国に負け、傷つけられた自尊心を回復するため、屈辱を晴らす準備をしている。韓国の初相手である台湾は、失うことのない「お化けチーム」だ。今回の代表チームは若くなった。できるという自信に満ちている。韓国が、昨年の五輪で金メダルを取ると予想した専門家は居なかった。ところが、韓国は成し遂げた。今大会に出場する選手らは、あの時の主役たちだ。
第2回WBCアジアラウンドは5日、日本と中国の開幕戦を皮切りに幕を上げる。韓国は6日、台湾と対戦する。ここで勝てば、7日、宿敵の日本と対決する可能性が高い。
誇らしい太極戦士らは、再び「熱い3月」を準備している。
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