長野知事周辺に西松建設から1千万超か 東京地検に関係者供述準大手ゼネコン西松建設の裏金をめぐる疑惑で、2006年の長野県知事選前後、この選挙で初当選を果たした村井仁知事周辺に対し、1000万円以上の現金を提供したと、西松建設関係者が東京地検特捜部の調べに供述していることが25日、分かった。 特捜部は、裏金が使われた可能性があるとみて提供の趣旨や金の流れなどについて慎重に捜査。村井知事が衆院議員時代に公設秘書を務め、24日に長野市内で自殺した同県総務部参事の右近謙一さん(59)に対しても複数回にわたって聴取していた。 村井知事の平田太司特別秘書は「そのような事実は把握しておらず、私の立場ではコメントしようがない」としている。 西松建設の裏金をめぐっては、海外事業で捻出した計7000万円を税関に無届けで国内に持ち込んだとして、特捜部は外為法違反の罪で前社長国沢幹雄被告(70)や元副社長藤巻恵次被告(68)らを起訴。7000万円は国内工事での受注工作資金などに使われたとみて、使途などについて国沢被告らを追及している。 右近さんの自殺について、東京地検は「参考人として事情聴取した。(聴取と自殺との因果関係は)コメントする立場にない」としている。 村井知事は旧通産省を退官後、1986年に衆院選に初当選。6期連続当選を果たし、国家公安委員会委員長などを務めた後、2006年8月の知事選で初当選した。 公設秘書だった右近さんは同年12月、参事に就任。今月24日夕、長野市内の道路で電柱にロープで首をつった状態で自殺しているのが発見された。 【共同通信】
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