経済
デパ地下が好調、さらに強化 県内百貨店
改装や新店誘致が続く山陽百貨店の食品売り場=姫路市南町 |
兵庫県内の百貨店が「デパ地下」と呼ばれる食品売り場を強化している。郊外の大型ショッピングセンターの増加や物価高で入店客数が減り、売上高が伸び悩む中、食品部門だけは順調に伸びているためだ。各店は、売り場の改装のほか総菜やデザートの人気店誘致など食品売り場への投資を重点的に進め、「日常性の高い食品売り場は入店客増のカギ。ほかの売り場への呼び水になれば」と巻き返しを期す。(西井由比子)
山陽百貨店(姫路市)は今年三月から、食品売り場の改装やテナントの入れ替えで、食品売り場のてこ入れを加速させた。焼き鳥やくしカツ、和菓子など、神戸や大阪、中・四国の百貨店で人気の四店舗を誘致。酒売り場を一新した。
酒売り場は清酒・焼酎中心だったが、海外高級ブランドのヴィトングループの高級シャンパン「ヴーヴ・クリコ」など、洋酒の品ぞろえを充実させた。
神戸阪急(神戸市中央区)は今春、パティスリー・オ・タンブルデュ・グウなど神戸、大阪の洋菓子店二店を誘致した。地元の洋菓子店を計十五店に増やし、地域色を打ち出し独自性をアピールする。そごう神戸店も五月から、週替わりで全国各地の食品などを集める催事コーナーを設けた。
五月の県内百貨店売上高は前年同月比0・8%減と二カ月連続でマイナス。婦人服や身の回り品などが落ち込む中、食料品は同7・3%増と好調だった。関係者は「中国製冷凍ギョーザの中毒事件や産地偽装などの影響で、価格が高くても産地が明確なことや、国産材料へのこだわりが安心できるため」とみる。
また、ある百貨店は「物価高で衣料などのぜいたく品の買い控えが目立つが、消費者のおいしく、珍しいものへの欲求は強い」と分析。各店とも、物価高による消費不振を、食料品の販売でカバーする戦略だ。
(6/21 09:56)
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