山陽百貨店の新社長に高野氏　天満屋出身

高野勝氏

　山陽百貨店（姫路市）は十九日、澤田瑞頴（さわだ・みずのぎ）社長（６６）が退任し、親会社の山陽電気鉄道（神戸市長田区）から特別顧問の高野勝氏（５９）を迎える人事を発表した。

　高野氏は天満屋（岡山市）出身。三月一日付で山陽百の顧問に就任、五月下旬の株主総会後の取締役会決議を経て社長に就く。

　山陽百の社長は、生え抜きか山陽電鉄出身者が就任しており、他の百貨店役員経験者を招くのは初めて。高野氏は天満屋常務を経て、二〇〇七年九月、山陽電鉄の特別顧問に就任していた。

　大手百貨店では経営統合が相次いでいるが、会見した高野氏は「業務・資本を含め、他社と提携する考えはない。独立独歩でやっていく」と強調した。

　澤田氏は〇二年五月に社長就任以来、人員削減を進めて経営の立て直しを図る一方、営業力の強化にも尽力した。

　高野　勝氏（たかの・まさる）　中央大法学部卒、１９７２年天満屋入社。経営企画畑を歩み、オーストリア現地法人赴任などを経て９９年取締役、２００１年常務。０７年８月に同社を退き、９月から山陽電鉄特別顧問。広島県出身。

(2/20 08:50)