大韓民国研究室 |
相撲にくわしい韓国人が増えている。
「今日の貴ノ花は強かったですね」
などと韓国で、韓国人に話しかけられ驚くこ
とも。タネを明かせば簡単だ。衛星放送NH
K第2チャンネルで相撲の中継を見ることが
できるのだ。
この衛星放送、まだ韓国では独自の衛星を
打ち上げてはいない。見られるのは、衛星放
送NHK第1、2チャンネルとホンコンのS
TAR
TVだけである。STAR TVの
受信機が売られるようになったのは一昨年8
月からで日が浅いが、一方のNHK第1、2
は日本での放送開始とともに受け入れられ、
6年が経っている。
初期の衛星放送は、マスコミ関係者や一部
の親日家や日本滞在経験者、日本からの商社
マンが中心のごく限られた人たちだけのもの
だったのである。それが現在、衛星放送アン
テナの数約3万台と驚異的に増えた。一つの
アンテナを十数家族で使う(団地、アパート
などの集合住宅地)ケースもあるので、実際
に衛星放送を見ている人は20万以上存在する
と言われている。
最初は好事家たちのものだった衛星放送は
次に富裕のシンボルとして高級アパートの並
ぶ江南地区で大流行した。当時、衛星放送受
信機は大変高価で、アンテナを付けている家
イコール金持ちだったのだ。隣の家が買った
ならウチも、とドンドン増えていった訳であ
る。江南地区の高級アパート街のベランダに
ずらーっと引っついたアンテナ群は壮観であ
る。
高価だった衛星放送受信機も今では韓国の
秋葉原・清渓川路や竜山電子街で30万ウォン
程で買えるまでになった。この値下がりで、
一気に衛星放送は一般家庭に浸透した。
韓国では、日本語の歌や映画などが原則的
に禁止されている。だが、最新の情報が空か
ら電波となって、毎日侵入しているのだ。衛
星放送という日本文化はもはや、なくてはな
らぬ存在なのにちがいない。
韓国5
大新聞のひとつ「中央日報」は他の
新聞社に先駆けて、衛星放送番組のプログラ
ム掲載を昨年5
月より開始した。
「読者サービスの一環です。衛星放送は、韓
国内で市民権を得たと当紙では考えています。
現代財閥グループ系の新聞「文化日報」が講
読拡張作戦に衛星放送サービスをしたんです。
集合住宅等の一棟全体で、一定数以上の所帯
が講読契約をすると、販売所が集合アンテナ
を無料でアパートに付けてくれるたんですよ。
新聞にも毎日、衛星放送受信機の広告が出て
いますし、テレビ雑誌も番組表を掲載してい
ます。視聴者はこれからもっともっと増える
でしょう。」
と、中央日報文化部部長は語ってくれた。
人々の言う衛星放送NHK第1、2チャン
ネル視聴の理由のほとんどが“世界情報を知
るためや、日本語や英語の勉強のため”だ。
韓国人たちは、あくまで『好きで見ている』
のではなく『必要』で見ていると言いたいら
しい。日本の文化を知りたいからとか、日本
の番組がおもしろいからとハッキリ言う人が
いないところに、韓国人の反日意識が見て取
れよう。
衛星放送の最大の問題は受信料である。韓
国人たちは受信料を払っていない。日本の衛
星放送をタダ見をしているのである。韓国政
府は見て見ぬふり。新聞・雑誌は、見ろとば
かりに番組表を掲載する。国民総動員で日本
の放送法を犯していると言えなくもない。デ
パートの衛星放送受信機を売る店員が言った。
「日本は韓国からいろいろ学んだのに、お礼
どころか損害まで与えたんですからね。我々
が衛星放送をタダ見するぐらいなんですか。
当然のことです。」
日本の文化侵略に対し、常に敵対心丸出しの
認識者たちも衛星放送に関しては甘い。「見
ると脳が腐るぞ」ぐらい言っているかと思っ
たら、大したことは言っていない。少しは、
後ろめたさがあるようである。
さて、1995年当時。 韓国でも、衛星を打ち上げようとしていたらしい。 私の友人のテレビ記者も、衛星放送の何たるかを学ぶべく、 日本に留学にやって来たほどです(しかも自費で)。 が、しかし。 いけいけどんどんで、右肩上がりだった韓国経済が 急降下〜〜〜。ちゅど〜ん!! 韓国に貧乏嵐が吹き荒れました。 で、衛星打ち上げの話はなかったことに。 かのテレビ記者も、 ベトナムで現代自動車のセールスマンになっちまいました。あららー。 2000年現在。 韓国では衛星ではなく、ケーブルテレビが盛んになりました。 日本のCSに参画したりもし、結構がんばっています。 私が在韓していたころは、 テレビはすべて夜の12時に終わり、 昼間もたしか10時〜4時ごろまで放送休止してました。 ケーブルは24時間やっています。 すごいことですね!
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