準大手ゼネコン「西松建設」の裏金事件をめぐり、東京地検特捜部が参考人として聴取していた長野・村井仁県知事の元秘書が自殺したことについて、村井知事は26日、記者団に対して「元秘書を信じている」と述べた。 村井知事の元秘書で県参事・右近謙一さんは24日、長野市内で自殺しているのが見つかった。東京地検は25日、特捜部が右近さんを参考人として事情聴取していたと発表している。関係者によると、特捜部は西松建設から村井知事側に金が流れた可能性があるとみて捜査していたということで、東京地検は事情聴取について「適正に行われた」としている。
村井知事は26日、「四半世紀にわたる右近君との政治活動における金とのかかわり合いに顧みて、私は右近君を信じます。それしか申し上げることはございません」と述べた。また、村井知事は、裏金については「全く知らないし、心当たりもない」と話している。
これまでに、村井知事側には、西松建設OBが代表を務める政治団体から20万円の政治献金がされていたことがわかっている。