西松建設側が岩手県で工事中の胆沢ダムの工事を受注するために、小沢代表側へ多額の献金をした可能性が高いことが、関係者の話で明らかになりました。
4日に東京地検特捜部の家宅捜索を受けた岩手県奥州市にある小沢代表の事務所は、東北地方の公共事業の受注の行方に強い影響力を持つといわれています。
他のゼネコンに比べ、東北地方での公共工事の受注実績が少ない西松建設では、東北地方での公共工事の受注を増やすため、強い影響力を持つ小沢代表側へダミーの政治団体を使って多額の献金を行っていたという事です。
特に、国が発注し、岩手県内で建設中の胆沢ダムの工事を受注する目的が大きかった事が、関係者の話で新たにわかりました。西松建設は実際に、2006年にこのダム工事を100億円で受注することに成功しています。
また、西松建設の現在の社長は4日夜、JNNの取材に応じて、会社ぐるみでダミーの政治団体を使った献金を長年続けていた事を、事実上認めました。
東京地検特捜部は、西松建設側の献金の趣旨についても調べを進めるとともに、小沢代表自身の献金への認識についても慎重に調べる方針です。(04日20:45)