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小沢氏秘書、積極関与? 西松側と献金配分で毎年相談(1/2ページ)

2009年3月5日3時3分

写真:民主党・小沢代表の地元事務所から押収した資料を運び出す東京地検特捜部の係官ら=4日午後4時17分、岩手県奥州市水沢区袋町、戸村登撮影民主党・小沢代表の地元事務所から押収した資料を運び出す東京地検特捜部の係官ら=4日午後4時17分、岩手県奥州市水沢区袋町、戸村登撮影

 民主党の小沢代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる違法献金事件で、同代表の公設第1秘書と陸山会の会計責任者を兼ねる大久保隆規(たかのり)容疑者(47)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=が毎年、西松建設の総務部長だった岡崎彰文容疑者(67)=同=と話し合ったうえで、同社から代表側への献金額を陸山会と政党支部に割り振っていたことがわかった。同社側から代表側への献金総額も毎年、2500万円と決めていたという。

 東京地検特捜部も、西松建設関係者らの調べからこうした経緯を把握。実際には同社からだった献金を、政治団体から受けた献金であるかのように装っていたとされる今回の事件に、大久保秘書が積極的に関与していた裏付けとみている模様だ。同秘書は容疑を否認しているという。

 調べによると、大久保秘書は、実際は西松建設からの政治献金であることを知りながら、03〜06年分の陸山会の政治資金収支報告書に、西松建設のOBが代表を務めていたダミーの政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」から計2100万円の寄付を受けたとする虚偽の記載をした疑いがある。こうした他人名義での献金や政党側以外への企業献金は政治資金規正法で禁じられている。

 関係者によると、西松建設は、東北地方でダムなどの大規模工事の受注を目指し、新政治問題研究会を設立した95年ごろから小沢代表側に献金を始めた。小沢事務所が、西松建設側と献金額や配分について調整したのはこのころだったとされ、「総額は年2500万円」「陸山会と、小沢代表が代表を務める政党支部の二つに配分」などと決めた。この調整は、どちらかに献金が偏って小沢代表側との密接な関係が目立つことを避ける狙いがあったという。

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