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【小沢氏秘書逮捕】疑惑噴出の「陸山会」 不透明な不動産取得…政治マネーの窓口 (1/2ページ)
政治資金規正法違反容疑で、会計責任者が東京地検特捜部に逮捕された民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」。小沢氏側に準大手ゼネコン「西松建設」(東京)から、政治団体をダミーにして献金された総額は、2億円近くに上るとみられている。陸山会はこれまでに何度も、不動産の取得など活動の不透明さが指摘されてきた。問題企業からの献金も今回が初めてではない。特捜部は陸山会から押収した資料を分析し、これまで指摘されてきた疑惑についても解明を進めるとみられる。
■建設利権
故田中角栄氏の“秘蔵っ子”と呼ばれ、自民党を出た後も、「建設族」の実力者として影響力を維持してきた小沢氏。捜査関係者によると、陸山会は西松だけでなく、疑惑のゼネコンからの献金窓口として知られた存在だったという。
前福島県知事の汚職事件に発展した中堅ゼネコン「水谷建設」(三重)の脱税事件を契機に、陸山会が平成16年と17年、水谷の役員ら2人から計24万円の献金を受けていたことが問題視された。小沢氏が代表を務める民主党岩手県第4区総支部にも、水谷から15年と16年、計350万円が寄付されていた。また、旧防衛施設庁の発注工事をめぐる官製談合事件の後、担当者が略式起訴された中堅ゼネコン「鉄建建設」(東京)からも、16年に25万円が陸山会に献金されていたことが発覚している。
さらに5〜6年に摘発されたゼネコン汚職を受け、当時は新生党の代表幹事だった小沢氏側に、ゼネコン最大手「鹿島」側から献金がわたっていた事実が表面化。陸山会が献金の受け皿の一つとされ、他党からは小沢氏の証人喚問を要求する意見も出た。