ウェブリブログ/ログイン | [
] |
トップ プロフ フレンド サークル |
65歳以上を高齢者とすれば21%以上になれば超高齢化社会、これは既に 2007年に日本は到達し、増加の一途である。 では超々高齢化社会とは全人口比の何%かというと定義は今のところない。 私は28%以上と考えるべきと思う。とすれば日本で超々高齢化社会は2020年に は到達してしまいそうだ。 その後、やや頭打ち(団塊ジュニアが高齢者にならないから)の時期が続くが 2030年には30%突破、団塊ジュニアが高齢者入りする2055年には40%となり、これ が更に上昇することになる。超々々高齢化社会となり、従来の社会的習慣、制度 は全てドラスティックな変革をしない限り、日本という国は存続できないだろう。 さて、なぜか日本薬剤師会やチェーン薬局協会のロビー活動で厚労省が「安 全のためには『対面』販売が原則」として薬にレベルをつけ、風邪薬、胃腸薬、痔 の薬、妊娠検査薬、また漢方薬など「レベル2」の通販(当然ネット通販を含む)を 一切禁止し、考えを変えないと表明し続けている問題である。 「薬の安全性」という理由付けだが逆に「手渡しなら何でも可」はエスカレート緩 和されることになる。家族、知人が高校生、フリーターバイトのコンビニで購入する のは手渡しで「対面」だから問題ない、と言うのだ。時代の流れ、移り変わりという 最低限の常識さえ見失った厚労省の(意図的かロビー活動でやむなくかは知らな いが)「条文解釈」唾棄すべきことであって「薬害根絶」とは無縁だ。 さらに「薬害被害者の会」とか「スモン病の会」まで加わってこれを要請している 一種の奇観が呈されている。 一般に薬害に限らず、医療事故、医原病、食品公害などさまざまな被害がある。 私は森永ヒ素ミルク中毒の被害者だが森永から1円も謝罪一片も受け取ってはい ない。逆に、森永は長く御用学者を雇って「ヒ素の後遺症などない」と言わせ続けた 。 製造工程で製造用機械に安価な工業用素材を流用していて、そこにヒ素が混入し ていて最終的に粉ミルクに入った悲劇だった。「森永のせいではない」と言っても 安価な工業用素材を流用した利益主義の結果なのだから責任が大だ。生協が、 この森永の無責任さを重視し、ずっと森永製品を排除してきたのは正しかった。 スモンは日本の医師の「薬のさじ加減」の非常識さが生んだ悲劇だ。「諸外国 でも認められているキノホルムで被害がないから、ウィルスの疑いも残る」などと した裁判官の無知を示す失笑判決文もあった。ただ、・・・主に岡山大医学部の 医師が派遣先病院でデタラメな大量投与を繰り返したために起きたに過ぎないの だ。他大学医学部、病院でもあるが最も極端な例が岡山大医学部が「井原市立 病院」に派遣した医師による井原市でのスモン病大量発生だ。それらの医師たち の責任は一切、問われていない。「スモン被害者の会」も問うてはいない。「さじ加 減」を問うことが出来なかったのか、思いもつかなかったのか、その主導した岡山 大医学部第一内科の教授は新設の島根医大に栄転出世した。それだけである。 他には「サリドマイド」などもあるが最近では「薬害エイズ」。旧陸軍の731部隊 (京都帝大医学部主導)の流の「旧ミドリ十字」などの販売非加熱血液製剤による 薬害だが、厚労省の責任が問われた。また帝京大医学部のあの副学長も。 その時、その非加熱製剤を認可する最終的権限のあった官僚は誰か、という ことで当時の厚生省課長が有罪(執行猶予)となったのはご存知のとおり。 (余談だが、その課長氏の娘さんが同じ歯学部に来ていた。「あいうえお」順なの でほぼ接近していて臨床実習などでは一緒に数人で回ることも多かった。広島の 大学に東京出身は珍しくて(関西、九州は実に多いが)ちょっと気になったものだ。 父親は医師だが何か勤務医みたい、と皆思っていたくらいで厚生省幹部とはまず 思いもよらなかった。「子」がつく名前だったが例を見ない垢抜けた洗練された、粋 な名前で名簿を見ていた母が「まるで女優みたいな名前だねえ」と言っていたことを 覚えている。意地悪とか怒りっぽいという点などもなく、逆に愛嬌もなかった。東京 の良家の娘さんという感じで地味で楚々とした人だったが、父親の件はアンラッキー だった。) そこで今年6月からの「大衆薬、漢方薬」の大半の通販、ネット通販の禁止。手 渡しは完全にフリー化。 何かちょっと変だ。「安全」とか「薬害」をいうなら「医師のサジ加減」こそ重要だが 実際は見てのとおりのフリーハンドだ。医学部関係なら、まず干渉はない。 今までの薬害も医学部とか専門医師の処方、製薬会社の不見識、厚労省の怠慢 によるものが大半で、全てといってよい。スモンの薬をまさか通販で買った被害者 はいないだろう。医師の処方、サジ加減を問題視もしなかった。 今後、超々高齢化社会が進展し、核家族、一人住い高齢者は増加の一途だ。 過疎地、地方では足がない高齢者が激増する(運転免許の高齢返上を推進して いるのは、どこの国でしょうか?) 別に風邪薬や妊娠検知薬などは通販自制でも構わない。だが「通販でないと入 手できない、入手困難な和漢薬」が多すぎるのだ。まして鎮静剤(ガムほどの意味も ない)なんかは禁止でいい。だが漢方薬、和漢薬と同一視しないでほしい。 ヒサヤ大黒堂は古来、新聞での痔薬の通販をしてきたが、それさえ禁止となる。 新聞はその種の広告が禁止され、経営上マイナスにもなる。 店舗というのは「売れる、採算がとれるほどに売れるもの」しか置かない。店舗 を構えるのは、それだけで固定資産税、人件費、光熱費などの諸経費、またテナント 料などが必要で少量特殊なもの、薬は置けないのだ。 漢方薬店はただでさえ少なく(都会でも)、あまりにもないので、やっと見つけたら と思って入ったら邪険に「ウチは卸し専門ですから」と言われ、けんもほろろだった。 基本的に数多くの使用者のある和漢薬は製造(あるいは輸入)直販が多く、一般店 では扱っていないものが多い。 高齢者は和漢薬を長年、使用し、通販でのみ購入出来る(入手自体、また交通 手段、近隣に漢方薬店があるかどうか)ケースが多く、風邪薬、妊娠検査薬、鎮静 剤などと同一視できるものではない。 そもそも「対面」という法が出来たのはネットどころか、電話を引くのも珍しいと いった時代の話で、「対面」でないとダメなら商談も、あらゆる重要な話も電話で出 来ないの?ホットライン(米大統領とロシア首相との)も「対面」でないから無意味な のですか。施術を伴わない薬品販売(大衆薬!)は対面性より実質的な相談の可 否、入手の利便性こそ重要なのだ。テレビ電話は「対面」ではないのだろうか? おかしなことばかりだ。 高齢者比率が高まる一方で利便性、また相談に実際に乗ってくれるのが通販 和漢薬店だけ、というケースも増えるのであり、ミソもクソも一緒にした論議、法の 改悪がなされようとしているのは何が根本にあるのだろうか。 薬学部の異常な急増、・・就職したいのは製薬会社,大手薬店,病院だがそれら への道も険しい。医師、看護士、介護福祉士は欲しくても薬剤師は最小限で済ま せたい。病院の共通の意向だ。 こうなると個人開業、経営の薬店の経営も以前のように可能になるようにしない と急増する薬剤師(6年制になって、以前みたいな結婚へのアクセサリーで済まされ ない)をさばけない。 それが通販禁止のロビー活動の根底の理由だ。だが和漢薬、超々々高齢化 社会の間違いない到来は薬剤師の都合で済まされるものではない。 是は是、非は非である。厚労省を動かす力が何かはちょっと考えればすぐ分る。 厚労省の不見識も正されない、とすれば・・・・、将来は絶望的である。ことの理非だ けはしっかりさせておく必要がある。高齢者(ばかりではないが)が購入する漢方、 和漢薬は直販が大半だ。一般の薬店で扱っている所はほとんどなくオーダーも無理 な場合が多い。いくら民主党が薬剤師会に食い込み、票が欲しいといったところで 、そんあ道理は通らない。「省令」は「法律」によらないと義務、権利の制限を課せら ない。 だが「薬事法」があるから正当だといっても根本は国民の権利を定める憲法だ。 時代遅れ、現実にそぐわず国民の健康な生活を営む権利を阻害する法律による 省令は無効である。 追記:邪道とは自認しつつ民主党が先陣を切って「通販、ネット通販禁止」に賛同 したというので、このブログをコピーして永田町の民主党本部に送った。「薬害」の 多様な意味を理解していない、でも、まあ、姫井が菅さんのご縁なので(医院の 親戚あり)少しは理解してもいいと思ったが、しょせんは不見識と教えられた。 支持政党などないわけだ。高齢化社会で本当に困る人のことを考えてほしいと 思っただけの話です。でも「かいわれ」訴訟で負けた国(菅さんお発言に大阪の 栽培業者さんが『殺すなら殺せ!』と怒髪天をついた怒りの発言。それが訴訟にな って国は負けた。菅さんが専門性もないのに「厚生大臣」となったのは、妻の実家 の職業、それだけの理由だったからな。まあ、どうせ国会審議もせず「省令」でこと を義務化しようなどとは憲法違反。それに真っ先に賛同が民主党なら「小沢さん」の 年賀状は来年からお断りですよ。ブログを借りて申し上げておきます。 |
<< 前記事(2009/01/08) | トップへ | 後記事(2009/01/13)>> |
タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
---|
内 容 | ニックネーム/日時 |
---|
<< 前記事(2009/01/08) | トップへ | 後記事(2009/01/13)>> |