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ようやく、久方ぶりに本格的に書き込みを致します……。ただ、すいません。最初にいささか僭越ではございますが、お知らせでございます。
一応、サイトを開設して以来、靴談話帳にて書き込んで下さった皆様へは、大部分の方に返信を書かせて頂いておりましたが、これから抑えていこうかなと思っております。 理由としては、実は一回書き込むのに、結構な労力と時間が必要だったりして(笑)、ちょっと気軽に書き込みにくいのです。 もちろん、皆様が書き込ん下さるのは嬉しいですし、今後も大歓迎致します!活発で有意義な情報交換を行って頂ければ幸いに思います。 僕自身も、まったく返信を書かないわけではなくて(笑)、皆様の話題に、是非、参加させて頂きたく思います。
★ぢんたさん★ 古幡さんのダミー・シューズ、数日間履けるんですか!知りませんでした(笑)。このシステムを行っているのは、世界的に見ても極めて少ないですね……。古幡さんの、靴作りに対する真摯な姿勢が伝わって来ますね。 以前はぢんたさんのおかけで、クレマンさんとお会いできました。どうもありがとうございました。福岡さんの今後も気になるところです(笑)。 例の画像、アップはもう少しお待ち下さい!申し訳ありません。
★deibu95さん★ 僕はクリームで染みになった事はないのですが、ステイン・リムーバーをウィスキー・コードヴァンに使い、黒ずんだ事がございます……。もっとも、これも味の一つと考えて、気にしないで履いているのですが(笑)。
★ペプイシさん★ エドワード・グリーン、カジアーノ&ガーリングは無事入手できましたでしょうか?サイズやウィズ表記は同じでも、メイカーごと、ラストごとでフィッティングはまるで異なります。なので、サイズとウィズ表記は参考程度にとどめておいて、試着された感覚を第一に考えられた方がよろしいかと思いますよ〜。 ビスポークにおいて分業制をとってるか否かは、クォリティには直結しないと思います。全工程を一人で行っていれば、作業全てに職人の目が行き届いている、という考えもあれば、分業制をとっていれば、各行程のエキスパートが行うため、良い仕上がりになると言う考えもあります。どの体制をとるかは、お店の考え方次第のようです。
結局、靴そのもののクォリティが、答えの全てだと思います。ただ、自分の意図が明確には伝わりやすいのは、お一人なのでしょうね。
これは余談なのですが、サヴィル・ロウ・テイラーでも、職人丸縫いのお店と、分業制のお店と、生産体制が異なるみたいですね。僕の知る限り、キルガー,フレンチ&スタンバレーでは丸縫いで、ハンツマンでは分業制だそうです(昔と体制が変わっていなければ)。手縫いの割合も、お店によって異なるとか……。
★akkaさん★ 改めてはじめまして!(笑)山下大輔と申します。Noriさんの掲示板からご存知なのですね!僕としては、恥ずかしさでいっぱいでございます……。 既製もビスポークも、短所と長所がございますよね。そこで、僕からの意見なのですが、ビスポークが幅広に作られてしまうかと言えば、必ずしもそうではないと思います。例えば、僕のF&Sは、サイト内にございますとおり、大変スマートです。僕のサイズは、英国靴で大抵6E、J.M.ウェストンで5ハーフDと、特に細い足ではありませんが、僕が所有している靴の中で、F&Sがダントツで細く見える靴です。僕自身、注文時に、特に「スマートにして下さい」とお願いはしておりませんが、それでも、これほどスマートに仕上がってきました。 なので、どう仕上がるかは、職人さんの力量や、注文主の足型、ハウススタイルなどなど、多くの要素が絡んできて、幅広に作られてしまうとは、一概には言えない気がします……。 もっとも、僕の注文はセレクトショップ経由ではないので、少し事情が異なるかも?ですね。 スタッグ・スエード、本当に貴重になりましたよね。僕は入手できる機会があれば、金茶色でチャッカ・ブーツを作りたいです……。 福田洋平さんの靴は、あと10万円安ければ……と言ったところでしょうか。Saionさんや、清角さんなら、フルハンドのパターン・オーダーで20万円以下で済むし……と思ってしまいます。 あと、タンニン鞣しの底革が入手が難しいという事はないと思います。と言いますか、底革でしたらタンニン鞣しが一般的ではないでしょうか?↓ http://www.kawa-sozai.com/leather_nameshi.html http://www.kawa-sozai.com/leather_shiage.html
アッパーに傷の話は、僕も他の方から聞いた事があります。許容範囲の小傷ならまだしも、目立つ傷でしたら、あんまりですね。
あと、僕の所有しているビスポーク、F&Sとマテルナですが、こちらは本当に滑りません。既製のレザー・ソールはおろか、ダイナイト・ソールより危険が少ないです。さすがに濡れた大理石の床を走ったりはしないですが(笑)、雨でも滑るどころか、つるっといきそうになった事すらありません。F&Sは雨で履いたのは一度だけですが、マテルナは雨でも結構履いております(土砂降りでもないのですが)。金属プレートが付いてても滑らないのは、さすがはビスポークだなー……と思いつつ………。変な皺も寄ってないですし………。 おそらくですが、F&Sはベイカー、マテルナはレンデンバッハだと思います。濡れた地面でも、ビスポークなら僕みたいに大丈夫なケースはあるという事で、お聞き頂ければと思います。
akkaさんの書き込み、僕としてはまったく迷惑とは感じておりませんので、恐縮ですが、お気になさらないで下さい。僕もビスポークでのトラブルや仕様ミスは、そこそこ聞きますので……。
★パッカーさん★ F&Sの受注会について、ご質問がございましたら、またお答えしますね。ご遠慮なくどうぞです〜。
★龍次さん★ 古幡さんのサイト開設、僕も楽しみに待っております(笑)。 海外ビスポーク・シュー・メイカーのアフターケア、日本の靴修理屋さんでも、ハンドで仕事をして下さる方なら、大丈夫かなと言う気はします。 ちなみに僕の場合は、本場、英国の雰囲気、センスが欲しくて、F&Sで注文しました(笑)。マテルナも、中東欧らしいワイルドな雰囲気に憧れて……。僕の注文基準は、ハウススタイルが第一ですね(笑)。 あと、テリー・ムーアさん、ゲオルグ・マテルナ親方と、名人で知られるお二人の腕前を頼ったのも当然あります。ヴェテランだけあって、本場のクラシックを、人生を通して知っているとのも大きいです。今のところ僕は、お二人に注文して良かったなと思っております。
とか言いつつ、大塚製靴、古幡さんをはじめ、日本の職人さんに興味があるのも事実です(笑)。と言いますか、F&Sでも、日本人職人の松田さんにお世話になっておりますね。
★シマダさん★ シュー・トゥリーについて、買う前でも、ショップの方にお願いすれば、靴に装着させてくれますので、いくつかあるトゥリーの中から、その靴に合うトゥリーを選ぶのが最善かなと思います。メイカー純正トゥリーでも、合わない場合もありますから(笑)。 ただ、僕が色々試した結果、純正トゥリーがない場合は、大抵、靴よりもやや小さめのトゥリーを選ぶケースが多いですね……。よろしければ、参考にされてみて下さい。東急ハンズ渋谷店ですとトゥリーの種類も揃っていて、選択肢が広がります!
★hanaishiさん★ hanaishiさんのクレヴァリーを拝見してから、もう10年なのですね……。この間で、高級靴の認知度は大分変わったと思います。10年前当時、エドワード・グリーンを履いてる人は、ショップにでも行かないとお目にかかれなかったですものね。最近は街中で、稀に見かけますし……(それでも稀なのですが)。高級靴ブランドも、こんなに種類豊富じゃなかったですよね(笑)。
★てつさん★ 改めてはじめまして!(笑)山下大輔と申します。 最近は有名、無名問わず、若手日本人職人さんは独立志向が強いですよね。ただ、僕としては、「独立するには、まだ早いのでは……?」と思わざるを得ない腕前、センスの方も結構いたりして……。 あと、前回頂いたご質問について、追記させて頂きます。ビスポークのご経験が僕よりも豊富なてつさんに、僕が書くのもおこがましいのですが(笑)、僕としては、ハウススタイルから外れたスタイル、デザインは注文しないよう、気をつけております……。やはり、職人さんの美意識に準じた物でないと、理想どおり、要求どおりのものは仕上がりづらいのではないか?と考えてしまいます。
★義務と責任さん★ あくまで聞いた話なのですが、ジョン・ロブ・ロンドンの場合、以前までは釣り込み直しは無料だったのですが、最近になって、別料金が10万円ほど発生するようになったそうです……。もしそれが本当なら、ちょっとあんまりかなと言う気がしますね。
★小僧さん★ メイカーにお金を払わないショップがあるとは……ひどすぎますね。その場合、訴えなどは起こさないのでしょうか。そのケース、裁判沙汰になったら、まずショップが負けると思うのですが。
★かわさん★ 改めてはじめまして!(笑)山下大輔と申します。ビスポークのご経験豊富で驚きました!そして、その中からお薦めされる、鈴木さん、古幡さんは凄いなとも(笑)。 ビスポーク・シューズ、手間がかかっているとは言え、それでも仰いますとおり、適正価格から外れてしまっているメイカーさんも見受けられますよね……。 すいませんが、ステファノ・ベーメルについて質問がございます。かわさんがご注文されたのは、ステファンさんが在籍していた頃でしょうか?(02〜04年頃かな?)そのステファンさんが在籍していた頃とそれ以外では、ステファノ・ベーメルもクォリティが異なるそうで、ちょっと気になった次第であります……もしよろしければ、教えて頂ければ幸いでございます。 しかも聞いた話ですと、そのステファンさん、本当はもっと上手くやれるのに、ベーメルのレヴェルに合わせて、仕事の質をわざと落としていたとか……。 「ジャストフィット」と「痛さ」は隣り合わせ、納得のご考察です。フィットの調整は本当に難しそうですね……。
仰られているアンディさんは、エリック・クックさんの息子さんである、アンドリュー・クックさんの事ですよね?アンディさんはクレヴァリーに在籍していた頃、受注会の関係で、日本にも来た事があるそうですね。
現在では海外の技術、感性を日本に持って来てくれる靴職人さんもいらっしゃいますよね。古幡さんがイタリアのクラシックを持って来て下さったので、あとは現在、ルドルフ・シェア&ゾーネに勤務してらっしゃる四之宮玄騎さんが、中東欧の技術と美意識を日本に持って来てくれないかな?と、勝手に期待しております(笑)。
★サンタクルゾーさん★ おお〜、cag○aさん、完成されましたか!職人さんとの距離が近い利点を活かされているのが伝わって来ます(笑)。 仮縫い、舞い上がっちゃいますよね(笑)。僕もビスポークの際、靴でもスーツでも、後から、「言い忘れがあった!」、「あそこをよく見てなかった!」とか、気付く事があります。僕も経験を積んで、自分をレヴェルアップさせていきたいですねー。 僕が現在注文しているF&Sも、よりラストが完成に近付いている事を期待したいです!(笑)
★馬さん★ はじめまして!山下大輔と申します。オランダ在住なのですね。僕は欧州在住に憧れております(笑)。 クレマンさん、僕は以前にぢんたさんのおかげで、お話する事ができましたが、とても気さくな方でした。 F&S、僕はまだ一足しか入手していないものの、個人的にはお勧めできますよ〜。是非、候補に考えてみて下さい。英国のクラシックが堪能できまする♪
★嵐さん★ はじめまして!山下大輔と申します。現在、ビスポークをご検討中との事、ぢんたさんがご提案された中でも、かなり選択肢ありますよね(笑)。 英国スタイルをお探しでしたら、英国帰りの職人さんはもちろんの事、海外留学がない職人さんでも、英国スタイルが作れる方はいらっしゃるかと思います。 ただ、細かい事ではございますが、スタイルは同じでも、作業工程まで英国と同じ方法をとっている職人さんは、意外に少なかったりします……。 たとえ英国帰りの職人さんでも、シャンクは竹を使用していたり、先芯は樹脂だったり、部材のくせ付け行程を省略していたりと、英国や欧州のトップメイカー、本来の方法とは異なっているケースは結構あります。
シャンクが竹や木材だと、どうしても折れやすく、シャンク本来の機能を果たすには不十分のようです(既製だと盛んに使われておりますが)。 英国をはじめ、欧州のビスポーク・シュー・メイカーのシャンクは大抵レザーです。加工成形がしやすく、折れ(割れ)にくいのが、レザーを用いる理由のようです(ちなみに僕の知る限り、既製でレザーシャンクを使っているのはサン・クリスピンだけ)。かつて、日本では白樺の皮がシャンクに使用されていたそうですが、それも同じ理由だと思います(今は白樺の皮は市場にありません)。 ただ、レザーシャンクですと柔らかい分、アーチが落ちてきやすい欠点があるため、それを避けたいメイカーは、スティールを使用するそうです(ただし、頑丈な物に限る)。このスティールシャンクはオーソペディックの意識が強い、中東欧で主に使われるようですね……。やはりオーソペディックを重視しているオールデンが、とりわけ頑丈なスティールシャンクを使用しているのも合点がいきます。
先芯も、英国や欧州の高級ビスポーク・シュー・メイカーでは、レザーを用います。樹脂でも履き心地にはさほど影響はないと思いますが、レザーでないと加工をするにも限界があるため、職人さんが思ったとおりのラインが作りづらいようです……。
部材のくせ付け作業を省略すると、当然、立体成形に難が出ます。以上のように作業を省略していても、省略してないメイカーと価格は同一、或いは高く設定しているメイカーもありまして……なかなか、判断が難しいです(笑)。
もっとも、この作業工程は本来、消費者が気にするべき事ではないですし(笑)、実際に使用してみて、その違いに気付く方は少ないと思います。作業行程や部材を変更をした方が、より良い物を作れると言う、職人さんの判断かもしれませんし。 実際、僕も、英国や欧州の方法とまったく同じでなくとも、いつか注文してみたいビスポーク・シュー・メイカーさんはあります(笑)。英国靴がお好きの事なので、参考までに書かせて頂きました……。
それに、もちろん、英国や欧州本来の方法で、しっかり靴作りをしていらっしゃる日本人職人さんもいらっしゃいます。そして、欧州でも作業工程を省いている、ないしは仕事そのものが下手なメイカーさんもいらっしゃいます。 日本人職人さんは、作業工程を省いている場合でも、仕事一つ一つのクォリティは素晴らしく上手いですね……。
ちなみに以上の事、全部靴作りはど素人の僕が書いた事ですので(笑)、間違っている箇所もあるかもしれません。間違いがございましたら、どなたかお詳しい方、修正をお願い致しま〜す。
山下大輔でした。
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