ジョージア州アトランタ(CNN) 抗生物質が効きにくく、院内感染で問題となるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の感染者数が増えており、特に18歳以下の子供での増加傾向が目立つことが、米疾病対策センター(CDC)の調査で明らかになった。
CDCによると、2005年における統計では、全米のMRSA感染者は推定、約9万5000人だった。
18歳以下については正確な感染数は分からないとしながらも、病院で感染が判明した人数は過去8年間の中で最も多かったと指摘している。
また、耳鼻咽喉関係の専門誌1月号でも、過去6年間で頭部や首の部分におけるMRSA感染数の増加が報告された。
感染者の中には、感染経路が分からない場合も多い。専門家は感染拡大の防止のためにも、タオルやカミソリを大人と子供で共用しないなど普段の衛生状態に気をつけるほか、耐性菌を作り出さないためにも、本当に必要な場合を除いて抗生物質を医師に求めないよう、保護者に呼び掛けている。