放送予定
   
   
   
3月4日(水)放送予定
追跡 地下空洞
〜突然の陥没が町を襲う〜

【森本健成キャスターがお送りいたします。】

家の庭に突然、深さ6mの穴が開く。家が傾き、車が落ちる。全国でこうした地面の陥没が相次いでいる。原因は、戦中戦後のエネルギー不足の時期に全国で盛んに掘られ、日本の復興を支えた石炭の一種"亜炭"。いま、地下に広がる廃坑が崩れ出し、陥没を繰り返しているのだ。かつて日本一の産地だった岐阜県御嵩町が調査したところ、町の住宅地の6割以上の地下には、廃坑が存在していることがわかった。町民には不安が広がり、住宅が売れなくなるなどの影響が出ている。町の地下の廃坑すべてを埋め戻すには1000億円程度かかると試算されているが、対策は一向に進んでいない。過去の負の遺産に対し、誰が、どう責任を負うのか。住民の不安を誰が取り除くのか。"亜炭"の廃坑をめぐる問題に迫る。
(NO.2708)

スタジオゲスト 濱田 政則さん
    (早稲田大学理工学部教授)
スタジオ出演 藤谷 萌絵
    (NHK岐阜局・記者)
 
   
   
3月5日(木)放送予定
揺らぐ“サラリーマン健保”
【森本健成キャスターがお送りいたします。】

働く人の健康と医療を支える健康保険が大きく揺らいでいる。合わせて6600万人のサラリーマンとその家族が加入する「健保組合」と「協会けんぽ」が、不況と国の制度改正のダブルパンチで、かつてない危機に直面しているのだ。大企業がつくる「健保組合」では、新しい高齢者医療制度で多額の拠出金を求められ財政が逼迫、そこに不況の波が押し寄せ、解散に踏み切るところが相次いでいる。一方、中小企業が加入する「協会けんぽ」では、少しでも保険料負担を減らそうと、不正な"改ざん"や社員の"保険外し"が行われている。サラリーマン健保の実態を取材し、これからの健康保険制度のあり方を考える。
(NO.2709)

スタジオゲスト 川渕 孝一さん
    (東京医科歯科大学教授)