FRB=アメリカ連邦準備制度理事会のバーナンキ議長が、保険大手AIGへの度重なる救済措置について、私も怒りを覚えると珍しく感情をあらわにしました。
「この1年半で私を怒らせたことを1つ挙げるとしたら、AIG以上のものはありません」(FRB・バーナンキ議長)
FRBのバーナンキ議長は3日、議会公聴会でAIGへの追加救済措置に苛立つ議員の質問に対し、「私も懸念や怒りを共有している」「規制には大きな問題があった」と述べた上で、「金融システムを守るために他の選択肢がなかった」と、救済に踏み切ったことに改めて理解を求めました。
そして、AIGの今後について議長は、「我々の目的はコアでない事業を売却して、出来るだけ早く公的資金を返してもらうことだ」と、事実上、解体を目指していることを明言しました。
AIGに対しては去年秋以来、4度にわたる救済措置がとられ、すでに1800億ドル、およそ17兆円もの公的支援が行われていて、高まる世論の不満に中央銀行のトップも理解を示した形です。(04日10:54)