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小沢・民主代表:秘書逮捕 政党支部にも1400万円 西松OB2団体から

 ◇小沢氏が総支部長 地検が捜索

 準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)による違法献金事件で、小沢一郎民主党代表が総支部長を務める民主党岩手県第4区総支部(同県奥州市)が、同社OBによって設立された2政治団体から総額1400万円の献金を受けていたことが分かった。東京地検特捜部は2団体を西松建設のダミーとみており、4日午前、同支部の家宅捜索に乗り出した。

 政治資金規正法は企業から政治家の資金管理団体への寄付を禁じているが、政党支部への献金は禁止されていない。だが、政党支部の担当者が西松建設からの寄付と知りながら、政治資金収支報告書にダミー団体の名を記載した場合、同法違反(虚偽記載)に当たる可能性がある。

 03~06年の政治資金収支報告書によると、民主党岩手県第4区総支部には「新政治問題研究会」から1000万円、「未来産業研究会」から400万円が献金されていた。また、小沢氏が過去に党首を務めた自由党(解散)の政治資金団体も2団体から99~02年に総額3900万円の寄付を受けていた。

 民主党岩手県第4区総支部や小沢氏の資金管理団体「陸山会」(港区)に対する2団体の献金は、自由党が解散した直後の03年から始まっており、特捜部は献金先が変遷した経緯についても、西松建設側から事情を聴いている模様だ。

 西松建設側の政治献金を巡っては、小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)が同社からの献金と知りながら、03~06年の計2100万円について2団体からの献金と虚偽内容を収支報告書に記載したとして3日逮捕された。西松建設側からの献金について民主党岩手県第4区総支部は4日、「事務所に分かる者がおらず、お答えできない」と答えた。

毎日新聞 2009年3月4日 東京夕刊

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