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「断れば単位あげない」と生徒にメード服強要 高校教諭

2009年3月4日13時32分

 秋田県大館市の県立大館高校で昨年9月、芸術部顧問の男性教諭(51)が、部員の3年生の女子生徒(18)にメード服姿での写真撮影を強要、別の女子生徒に撮影させていたことが分かった。

 学校の指示で、この教諭は顧問としての活動をすでに3カ月間謹慎したが、生徒の家族は納得せず、3日、大館署に被害を届けた。

 学校側によると、昨年9月下旬、部内で写真撮影の対象について話し合っている中で、教諭が「メード姿もかわいいのでは」と提案した。女子生徒は保護者に相談し反対されたため、2日後、教諭に断った。しかし、「断ったら国語の単位をあげないよ」と言われた。専門学校への進学を希望していた生徒は不安を感じ、教諭に従ったという。

 撮影は芸術部の備品のメード服を使い、複数の部員同士で撮影し合った。その場に教諭はいなかったという。

 その2日後、女子生徒の様子がおかしいことに別の職員が気づいて尋ねたことから発覚。学校はその日のうちに保護者に謝罪した。画像データも消去したという。

 学校の聴取に対し教諭は「冗談のつもりで発言した」と話しているという。松下光夫校長は朝日新聞の取材に「どんな状況であれ発言してはならない内容だった。監督不行き届きだった」と話した。

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