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八鹿病院が小児科休診 退職医師の後任なく

2009年03月04日

 公立八鹿病院(兵庫県養父市八鹿町)は七月一日から、小児科を休診にすることを決めた。同科の医師二人が三月と六月にそれぞれ退職するが、後任の医師確保のめどが立っていないための措置。同病院では、引き続き治療が必要な患者に対しては公立豊岡病院や市内の開業医などに協力を求める一方、診療再開に向けて「医師確保に最大限の努力をしたい」としている。

7月から小児科の休診が決まった公立八鹿病院=養父市八鹿町

 同病院は南但の医療拠点で、養父市と香美町で構成する病院組合が運営する。同病院によると、同科の一日平均患者数(二〇〇八度上半期)は、外来二三・四人、入院三・四人だった。

 同科の医師は二人でこのうち一人が「自己都合」で三月末での退職を申し出た。もう一人は県からの派遣医師で任期は三月末までだったが、同病院の要望で六月末まで派遣期間が延長された。しかし、県から後任医師の派遣はなく、七月からは常勤医が不在になることになった。

 休診に伴い同病院では、診療については協力体制を取っている養父市医師会の会員が経営する診療所などに受け入れてもらうほか、七月以降にも入院が必要となる患者は、公立豊岡病院に受け入れてもらうなどの対応を取っていく。

 八鹿病院では「地域の皆さんにはご迷惑をかけるが、一日でも早く診療が再開できるよう常勤医の確保に全力を尽くしたい」としている。



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