▽補充1人、入院受け入れ縮小も
尾道市御調町の市公立みつぎ総合病院の整形外科医二人が今月末で退職することが二日、分かった。現在の三人態勢を維持できるかは決まっておらず、四月以降、整形外科の入院患者受け入れを縮小する可能性も出ている。
病院によると、整形外科には長崎大医学部出身の三人が常勤医として勤務している。このうち三十七歳と三十五歳の男性二人が、派遣元の長崎大の人事異動に伴って退職する。病院は二月、大学から「全国的な医師不足により二人に代わる医師の補充はできない」と連絡を受けた。
病院は急きょ募集をかけ、一人の医師から四月から勤務してもらう確約を得た。常勤か非常勤かは未定。残る一人の確保はまだで、広島大などに派遣要請を続けているという。
病院は高齢化率が高い市北部や世羅町などを診療圏域とする。四月から二人態勢になった場合、整形外科が担当する骨折治療など入院受け入れへの影響は避けられない。
病院事務部は「患者の症状にもよるのではっきりした数字は言えないが、医師一人がケアできる患者数には限度がある。入院患者は減らさざるを得ない」としている。(田儀慶樹)
【写真説明】4月から整形外科の入院受け入れ患者数が縮小される可能性もある、みつぎ総合病院
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