県立延岡病院の医師6人が3月末までに辞めることを受け、県北の民間団体などでつくる「地域医療を守る県北ネットワークの会」の清本英男代表ら約40人がこのほど、県庁の東国原英夫知事に、医師確保を求める嘆願書と15万人分の署名を提出した。
嘆願書では「私たち自身も、医師の過重労働の改善に努めるべきで、署名を通じて『重症ではないのに受診するコンビニ受診はやめよう』と訴えてきた。県北住民が安心して暮らせる医療体制を早急に構築してください」と要望している。
東国原知事は「この病院は県北の中核医療機関であり、何としても死守しなければならない。医師確保に全力で取り組みたい」と応じた。一行は、池ノ上克・宮崎大医学部長とも面会し、医師派遣の継続を要望した。同病院は医師不足で06年から診療科が相次いで閉鎖され、今回医師6人が辞めると腎臓内科と神経内科が休診になる。【川上珠実】
毎日新聞 2009年3月3日 地方版