テレビドラマ「ケンちゃん」シリーズの父親役などで知られる俳優・牟田悌三(むた・ていぞう、本名同じ)さんが8日午後11時33分、虚血性心不全のため東京都世田谷区内の病院で死去していたことが9日、分かった。80歳。
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牟田さん死去の一報を受け、TBS系ドラマ「ケンちゃんシリーズ」でケンちゃん役を演じたタレント・宮脇健(47)は、デイリースポーツの電話取材に応じた。現在、実業家としても活躍する宮脇は「お父さん(牟田氏)は僕の中では家族なんですよ。だから実の親を亡くしたぐらい心にポッカリと穴があいたような感じです」とショックを隠せない様子だった。
同シリーズの終了後は、ほとんど会うことはなかった。今回の悲報もテレビの報道番組で知ったという。牟田さんとの思い出には「『ケンちゃん』で5年間、父親役をやっていただいた。当時は実の両親より一緒にいることが長かった。子煩悩で人を大切にし、本当に思いやりのあるお父さんでした」と振り返った。葬儀・告別式には参列し、最後のお別れをするという。
また、TBS・MBS系「3年B組金八先生」で、牟田さんと親子役で共演、15歳での出産という大役を演じたタレント・杉田かおる(44)は、所属事務所を通じて「金八先生の親子役など大変お世話になりました。生前牟田さんは教育問題にも熱心に取り組んでいらしたと伺いました。その姿勢は尊敬してやみません。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。