映画、TVの名脇役で親しまれ…俳優の牟田悌三さん
1月8日、80歳で死去
2007年の春、都内のホテルでお会いした。子供のいじめ自殺問題などを本気で心配する姿は、厳しくもやさしい「昭和の父親」というイメージだった。
中庭での写真撮影の前、「ちょっといい?」とたばこをくわえた。「医者に言われて酒はやめたけど、これだけはね」
その笑顔に、場の空気が和んだところで視線をレンズに向けた。一瞬で、父親から俳優の顔に。場慣れしたはずのカメラマンが、横でうなった。
北海道大在学中に俳優を志し演劇の世界へ。映画やテレビドラマで活躍した。TBS系のドラマ「ケンちゃん」シリーズでは温厚な父親、「3年B組金八先生」では妊娠した中学生の厳格な父親…。幅広い演技力で、名脇役として親しまれた。
一方、ボランティア活動も約30年間続けた。子供専用の相談電話「チャイルドライン」は、熱心に取り組んだ活動の一つだった。
1999年、この相談電話を普及させようと、自ら中心メンバーとなって「チャイルドライン支援センター」を設立。「今の子供は言いたいことが言えず、我慢している」と、声を受け止める重要性を訴え続けた。幅広い人脈を生かし、資金集めなどに奔走。最後は顧問として活動を支えた。
「お礼を言うと、いつも『お互いさまじゃないか』と返す人だった」と同センターの清川輝基代表理事(66)。顔の見える人間関係を大切にし、「おおらかで、多くの人に愛され、信頼された」と、突然の死を悼んだ。
現在、チャイルドラインは、35都道府県で65団体が実施するまで広がった。告別式が営まれた日は、支援センター設立からちょうど10年。一つの区切りに、子供たちへの思いを後進に託すかのように旅立った。
ZAKZAK 2009/03/04
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