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いよいよA&Vフェスタ2009が開幕しました!

【開会セレモニー】感動こそ復活の原点

今年もA&Vフェスタが開幕した。会場は横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜。会期は今日2月21日から23日(月)までの3日間となる。

 21日(土)午前9時45分から行なわれた開会式では、社団法人日本オーディオ協会 会長 校條亮治氏が挨拶。「感動こそ日本経済の復活の原点」と語り、そのためのよいハードウェア製品作りを行なっていくべきだと力説した。
 
 するとほどなくA&Vフェスタは開場し、早朝から入口で待機していたお客様が次々に場内へと足を踏み入れていた。というのも、人気のあるブースや評論家の講演は、その整理券がすぐになくなってしまうため、まずはそれをゲットしておこうということなのである。現にTADの特別視聴室の入場整理券などは早々と配布終了となっていた。

【TAD視聴ブース】今秋発売予定の3ウェイスピーカーとモノーラルパワーアンプ

 さて、そのTADのブースでは、報道関係者に向けた視聴会が開催されることになっていたので、開会式の取材も早々にいちばんでたずねてみた。
 
 テクニカルオーディオデバイス、すなわちTADは、1975年にプロ用スタジオモニタースピーカーの開発を目的としてスタートした。そして、その実力は70年代後半から80年代にかけて、主に海外で評価を獲得した。そしてパイオニア・エクスクルーシブブランドの2400シリーズとして、わたしたちの前にも登場する機会が増えていった。2000年にはコンシューマープロジェクトが発足し、現在の(株)テクニカル・オーディオ・デバイセズ・ラボラトリーズとなったのは2007年のことだ。
 
 今回の視聴会でお披露目されたのは、今年のCESにて参考出品されていたTAD-R1の姉妹機というべきTAD-CR1と、モノーラルパワーアンプの試作機。そして、それらTAD製品のリファレンスとなるべく特別に制作されたクリスタルCD(メモリーテック)だ。
 
 ここに展示されたCR1は、CESで展示されていたものとは異なるもので、製品により近いジェネレーションとなった別個体とのことであった。このCR1、ベリリウムを振動板に持つ中高域用同軸ドライバーは、R1とまったく同じものだそう。エンクロージャーのつくりや塗装仕上げなどもR1同等であるという。ウーファーはR1以前に発表されていたM1というモデルのミッドバス用を、エッジなどを最適化して搭載しているとのこと。発売は今年秋、価格については、R1よりは安くなるだろうとされ、現時点では、まったくの白紙のようであった。
 
 モノリスを思わせるシャープなエッジとフラットなパネルが印象的なモノーラルパワーアンプは、一見、専用の置台に載っているようにみえるが、実はこの置台、本体と一体になっているそうだ。すなわち置台がシャーシ。TADはことあるごとにパワーアンプを参考出品してきたが、今年出品したこのモデルは、すべてをリセットして、一から考え直して設計した製品だという。劇場への入口扉を思わせるインジケーター部分にも秘密はあるようで、音楽信号が入力されると消灯した。
 
 そして、この両者を組み合せて聴かせてくれたのだ、前出のガラスCDだ。研究開発用、およびTAD製品購入者への特典として制作された本作は「Dynamik(デュナーミク)」と呼ばれ、収録環境や機材など、さまざまな点で最高を求めて作れているという。それは、アーティストが意図した音楽を、リスナーのスピーカーから忠実に再現するというTAD製品のコンセプトにも通じるものだ。
 
 この3者で聴いた音楽はとてもみずみずしく、立体的で、強く心を動かされるものであった。現時点では、エフェクティブな補正や修正を行なっていないというDynamikという音源の効果もあり、いくぶん荒削りな部分もあるが、それは今後のチューニングによって、いずれ解消されていくであろうし、そうした部分がこのCR1というスピーカーの魅力のひとつになってくれればよいと思う。

【パナソニック】TH-AE3000とDMR-BW950で最新ブルーレイシアターを構築

 パナソニックは、昨年11月に発売された液晶プロジェクターTH-AE3000とブルーレイレコーダーDMR-BW950を中心に、全暗黒のスペースを演出してデモンストレーションを行なっていた。会場内は、いつ訪れても満員ではいれないほどの人気で、フルHD大画面シアターへの関心の高さをうかがわせた。
 
 TH-AE3000は、位相補償板という部品を見直すことで、いちだんとコントラストを高めた新製品。その落ち着いた映像の美しさにはちょっと目を見張らされた。アニメーション映画では、しっとりとした色乗りのよさや、すばやいパンニングにともなう映像の遅れなどもまったく感じられず、制作時のモニターを見ているようであった。TH-AE3000の完成度はかなり高いと思う。また、入口付近に展示されていた新しいVIERA Zシリーズの画質も観た。4月20日の発売なので、最終画質にはなっていないと思われるが、思いのほか良好な映像が表現されていて驚かされた。ひじょうにフィルムらいくなタッチを持っており、製品での取材・視聴の結果が待たれる。

【ソニー・オーディオ試聴室】本格スピーカーSS-AR2とPCMレコーダーをフィーチャー

 ソニーは3階の展示スペースの他、4階に2つの視聴室を設けていた。418号室がオーディオ、419号室がシアターだ。オーディオルームのメインフィーチャーは、ソニー久々の本格フロアー型スピーカーSS-AR2だ。連日、視聴イベントが開かれるだけに、座席にはゆとりがあり、ここは比較的ゆったりと音楽が楽しめるイメージ。眼前に広がる横浜港の風景も素晴らしいものだ。ここには、SS-AR2の構成部品などが展示されている他、今話題のPCMレコーダーにも触れることができるので、そちらに興味のある向きも訪ねてみるといいだろう。

【ソニー・シアタールーム】120インチフルHDとHDオーディオの今が体験できる

 一方シアタールームでは、港の風景をあきらめなければならないが、その代わりソニーのSXRDプロジェクターVPL-VW80による、リアリティたっぷりの高画質が体験できる。もちろんサラウンドサウンドも上質で、その要となるのが、HiVi誌上でも評判のよいBDプレーヤーBDP-S5400とAVセンターTA-DA5400ESのHDMIカップリングだ。ここでは、人気AV評論家による講演も随時行なわれており、良質なコンテンツとためになるトークを聞くことができる。
 
 今日は、13時から開催されていた山本浩司さんの会に参加してみた。山本さんは、自室でもソニーのフロントプロジェクターVW200を使っており、その使いこなしは定評のあるところ。満員御礼ではじまった講演は、山本さんの流れるようなスピーチとソニーオペレーションチーム(じつは開発陣)の連携でスムーズに進む。HDMI伝送によるCD再生で、ジッターを極力拝した高音質を楽しませてくれたあとは、映像付きコンテンツへとプログラムは進行。エアチェックソースやお気に入り&おなじみのBD-ROMソフトを次々と繰り出し、来場者の興味を強く引いていた。
 
 ソニー・シアターは連日、比較的密なスケジュールでイベントが開催されているので、パシフィコ横浜に着いたらまず、そのスケジュールを確認しに行くとよいだろう。AV評論家による講演は、スペシャルコンテンツとして、すべて整理券をゲットしておく必要がある。


2009年2月21日
(HiVi WEB 木村雅樹)
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