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韓国株:外国人売りで銀行株20%以上下落(下)

◆ウォン安で先物市場に外国人集中

 外国人は最近、株式だけでなく株価指数先物でも大規模な売り攻勢を見せており、株価回復の足かせとなっている。このため、先物市場では外国人の売買動向が関心を集めている。

 一般的に外国人はプログラム売買を利用した先物・直物リンク取引を行うため、先物と直物の価格差を見て、高値のほうを売り、安値のほうを買う取引を行うとされる。しかし、外国人は最近、先物、直物の双方で大規模な売り攻勢を見せている。

 これに関連し、サムスン証券のチョン・ギュン研究員は「インデックスファンドなどによるプログラム売買のほか、先物市場と直物市場のいずれかにだけ参加している外国人が相当数いるとみられる。最近は為替相場の変動が大きく、先物の取引が活発になっているようだ」と指摘した。

 先物市場に投機的に参加するヘッジファンドなどが、世界的にも規模が大きい韓国の先物市場を拠点とし、アジア株と連動する形で、先物、直物取引を行っているという分析もある。大宇証券のシム・サンボム首席研究委員は「アジア全体を対象に投資するヘッジファンドの場合、中国株と韓国の指数先物をリンクさせ、先物・直物取引を行うことがある。最近は中国株が下落すると、韓国の先物に売りが増える傾向があるが、それが一例だ」と話した。

キム・ジェゴン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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