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ウォン安:1600ウォン割れ直前で当局介入

 4日連続で下落したウォン相場は3日、1ドル=1600ウォン割れが目前となったが、為替当局の介入で持ちこたえた。同日のソウル外国為替市場では、取引開始直後から大幅なウォン安となったが、為替当局の介入とみられるドル売りが出て、前日(1570.30ウォン)より17.90ウォンのウォン高ドル安となる1552.40ウォンで引けた。

 同日朝はいきなり前日より19.70ウォンのウォン安となる1590ウォンで取引が始まった。ウォンは一時1594ウォンまで下落し、1600ウォンを割り込む勢いだった。しかし、市場と為替当局の攻防で相場は1590ウォンを挟む展開となり、午後には為替当局の介入効果でウォンは上昇に転じた。取引終了直前の午後2時50分ごろには同日の最高値となる1548ウォンを付けた。

 市場関係者は為替当局が午前中に5億ドル、午後に2億ドル程度のドルを市場に放出したとみている。

 同日の市場には為替当局の直接介入だけでなく、口先介入も影響を与えた。尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官は同日午前、納税者の日の行事で記者団に対し、「為替相場には流れというものがあるので、一方向だけに向かう流れは続かない」と警告した。

 外換銀行の外貨ディーラー、キム・ドゥヒョン次長は「市場では尹長官の発言が介入に対する強い意思表示と受け止められた。1600ウォンが為替当局の防衛ラインだと判断した海外勢がドルを売り、午後に入りウォン高に転じた」と分析した。市場参加者は為替当局の「忍耐」を試した結果、尹長官率いる経済チームの防衛ラインが1600ウォンだということをほぼ確認したもようだ。

方顕哲(パン・ヒョンチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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