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2009年3月3日(火) 19:20 |
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全く花粉をつけない杉
花粉症の対策として、「全く花粉をつけない杉」の生育が注目されています。
岡山県勝央町にある「森林総合研究所林木育種センター」には、木材の品種改良などのため西日本に分布する3千種の杉を育てています。 2年前、その中のたった1品種だけ、全く花粉をつけない杉を研究員が発見しました。 外見は普通の杉の花とほとんど変わりません。 しかし、電子顕微鏡で見てみると…、びっしりと花粉がつまっている普通の杉と違って、花粉のない杉はぽっかりと空洞になっています。 これまで無花粉杉は、富山県などの東日本を中心に見つかっていましたが、西日本で見つかったのはこの品種が初めてです。 センターではこの杉を花粉症対策に活用する方法が検討されています。 花粉のない杉をどうやって増やすのか。 答えは挿し木、つまりクローンを作ることです。 3年ほどたてば花粉の無い杉を山に植えることが可能になりますが、他の杉と掛け合わせるなどの品種改良も行なう方針です。
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