岡山放送局

2009年3月3日 19時28分更新

自動車下請けを造船業が支援


景気の悪化によって受注が減っている自動車の部品メーカーを支援するため、造船関連の企業を新たな取引先として紹介する商談会が岡山県玉野市で開かれました。

この商談会は、景気の悪化によって岡山県内に多くある三菱自動車工業の部品メーカーの受注が減っていることを受けて、県内の造船関連の企業を新たな取引先として紹介することで経営を支援しようと、岡山県産業振興財団などが開いたものです。

商談会には県内の三菱自動車の部品メーカー54社と玉野市にある造船の下請け会社3社が参加し、具体的にどのような取り引きが可能か話し合いました。

このなかで、造船の下請け会社から、船にも使うことができる自動車の部品を発注することや、自動車の部品メーカーの従業員を一時的に受け入れるなどの案が示され、引き続き検討していくことになりました。

参加した自動車の部品メーカーの社長は「売り上げが去年の1割程度に落ち込み、経営は危機的な状況ですが、新たな取り引きが可能かもしれないと言われ希望が見えてきました」と話していました。

また造船の下請け会社の担当者は「かつて造船業が苦しい時代に自動車メーカーに従業員を受け入れてもらったことがあるので、恩返しの意味でできる限りの協力をしたい」と話していました。