岡山放送局

2009年3月3日 19時28分更新

運送会社の営業所を行政処分


岡山市にある運送会社の営業所に勤務するトラック運転手2人が死亡事故を起こして逮捕されたり、酒気帯び運転で検挙されたりしたのは、会社側が適切な指導を怠ったためだとして、中国運輸局はこの営業所のトラックの使用を6日間禁止する行政処分を行いました。

処分を受けたのは、大阪府に本社がある「株式会社長栄物流」の岡山市にある営業所です。

中国運輸局によりますと、この営業所に勤務する当時27歳の運転手がおととし、岡山市内でトラックを運転中に乗用車と追突する事故を起こし、1人を死亡させたとして警察に逮捕されたほか、当時45歳の運転手が去年、広島県の山陽自動車道で酒気帯びの状態でトラックを運転していたとして検挙されました。

運輸局で営業所の勤務管理について調べた結果、法律で定められた労働時間の限度を超えて勤務をしていた運転手がいたほか、運転手に対し、法律で義務づけられている仕事を終えた後の報告をさせていなかったケースがあることがわかりました。

このため、運輸局はこの営業所に対し、8台あるトラックの使用を3日から6日間禁止する行政処分を行いました。

処分を受けたことについて長栄物流は「管理体制を見直すとともに講習などを通して運転手の交通安全に対する意識を高めていきたい」と話しています。